読売新聞7月4日の朝刊記事です。

ホンジュラス暫定大統領
「正当な政権交代」主張 大統領選前倒し示唆 [テグシガルパ=小寺以作]



 中米ホンジュラスで、セラヤ大統領の国外追放を経て暫定大統領に就任したロベルト・ミチェレッティ氏(65)
が2日、首都テグシガルパの大統領官邸で読売新聞などと会見した。同氏は、今回の追放劇について、
「クーデターではなく、正当な法手続きを経た政権交代だ」と強調し、「国際社会は我々に理解を示すべきだ」
と強気の主張を繰り返した。
 ミチェレッティ氏は、米州機構(OAS)が求めるセラヤ氏の復権について、「考えていない」と明確に否定した。
11月に予定される次期大統領選については、「前倒しもあり得る」と述べ、選挙で選ばれた政権に早期移行する
ことで、国際社会の非難をかわす考えも示唆した。
 ミチェレッティ氏は、今回の追放劇をセラヤ氏が憲法に違反し、自らの再選に道を開く国民投票を強行しよう
としたため、最高裁判所が軍に拘束を命じたものと説明。追放後は、軍が政権を掌握せず国会が憲法に従い
ミチェレッティ氏を議長から暫定大統領に昇格させたため、「すべて法にのっとった手続だ」と述べた。その上で
「すべての非は、セラヤ氏にある」と非難した。
 OASは4日までにセラヤ氏を復権させるよう求めているが、「彼は罪を犯しているので大統領には戻れない」と
拒否。3日には、インスルサ事務総長がホンジュラス入りし、説得を試みるが、「OASは、私たちの政権を認めて
いない」と、対話にも応じない強硬姿勢を示した。OASは、要求に応じない場合、参加資格停止など制裁を行う
可能性を示唆している。
 セラヤ氏が予定通り4日に帰国した場合の対応に関しては、「司法で罪のツケを払わなくてはならない」と述べ、
司法当局が逮捕する見通しを示した。






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