ホンジュラス関係 今日の読売新聞の記事です。

朝刊
ホンジュラス 大統領「5日に帰国」
暫定政権と衝突の恐れ [テグシガルパ=小寺以作]



 中米ホンジュラスでクーデターにより国外追放されたセラヤ大統領は4日、外国メディアを通じて「5日に
帰国する」と表明し、支持者に首都テグシガルパの国際空港へ出迎えるよう呼びかけた。暫定政権側は
セラヤ氏を国家反逆容疑などで逮捕する方針を示しており、支持者と治安当局が衝突し、情勢が緊迫化する
恐れもある。
 セラヤ氏は4日、スペイン通信に対し、「世界中がクーデターを非難しており、(帰国後の復権は)楽観して
いる」と述べた。滞在先の米ワシントンから帰国の途に就く予定で、アルゼンチンのフェルナンデス大統領や
エクアドルのコレア大統領のほか、約300人の記者団も同行する。 ホンジュラス国内ではここ数日、セラヤ氏
と暫定政権の各支持者が大規模なデモを展開している。
 一方、米州機構(OAS)は同日、暫定政権側に求めていたセラヤ氏の復権が、通告期限内に受け入れなかった
ため、ワシントンで緊急外相会議を開き、OASへのホンジュラスの参加資格停止を決議した。ただ、象徴的な
意味合いにとどまり、経済面などで実質的な打撃はないとみられる。



夕刊
ホンジュラス
大統領、帰国できず
軍が滑走路閉鎖 [テグシガルパ=小寺以作]



中米ホンジュラスでクーデターにより国外追放となったセラヤ大統領は5日午後(日本時間6日早朝)、帰国の
ためベネズエラ機で滞在先のワシントンからホンジュラスの首都テグシガルパに向かった。だが、空港の
滑走路が軍によって閉鎖されていたため、隣国ニカラグアの首都マナグアに回った。AP通信によると、
セラヤ氏は同日中にエルサルバドルに移動し、「6日か7日に再入国を試みる」考えを明らかにした。
 ホンジュラス暫定政権のミチェレッティ大統領は当初、セラヤ氏が帰国した場合、権力乱用などの容疑で
逮捕するとしていたが、5日になって、「(支持者による)暴動を避けるため、着陸は許可しない」と発表、
軍や警官隊を動員して国際空港を閉鎖していた。
 空港周辺には、セラヤ氏の呼びかけに応じ、1万人以上の支持者が集結。一部は警官隊と衝突し、少なくとも
1人が死亡、30人が負傷した。



写真
5日、テグシガルパの国際空港前で、警官隊と対峙(たいじ)するセラヤ大統領の支持者=小寺以作撮影





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