ホンジュラス関係記事の紹介です。
読売新聞6月30日夕刊 ［リオデジャネイロ＝小寺以作］
ホンジュラス混乱続く
大統領のセラヤ氏がクーデターで国外追放された中米ホンジュラスの首都テグシガルパで29日、セラヤ氏
の支持者が抗議デモを行い一部が警官隊や軍と衝突、AP通信によると5人が逮捕され、少なくとも15人が
負傷した。1人が死亡したとの報道もあり、混乱が広がっている。
読売新聞7月1日朝刊 ［リオデジャネイロ＝小寺以作］
セラヤ大統領帰国表明
ホンジュラス政変 復帰は困難か
中米ホンジュラスでクーデターにより、国外追放されたセラヤ大統領は29日、訪問先のニカラグアで7月2日
に帰国する考えを明らかにした。AP通信が伝えた。セラヤ氏は、国連や米州機構(OAS)、周辺国の協力を取り
付け、暫定政権に外交面での圧力をかける構えだ。
しかし、暫定大統領のミチェレッティ氏は、新閣僚を任命するなど、政権奪取の既成事実化を進め、司法や
立法、軍、財界から幅広い支持を取り付けており、セラヤ氏の復権は難しい見通しだ。国際社会は、クーデター
による政権奪取を厳しく非難しており、今後は、11月の大統領選の前倒しなどを含め、民主的な解決法を模索
することになりそうだ。
セラヤ氏は30日にニューヨークの国連総会緊急会合で、7月1日には、ワシントンのOASの緊急会合で演説し、
それぞれ加盟国に支援を訴えた後、OASのインスルサ事務総長(チリ)とともに帰国する。事務総長は暫定政権に
直接、事態の収拾を求めるものとみられる。
