セマーナ・サンタ(聖週間)が始まりました。

昨日の土曜日からセマーナ・サンタに入りました。
日頃、よく聖書を読んでいるアパートの守衛さんに、セマーナ・サンタを
一言で言うと、どういうことなのかを尋ねましたら、カトリックにおける
キリストの死と復活の宗教祭日と応えてくれました。



ですから、教会関係者には、大忙しの時期になるようですが、一般的には、
来週の日曜日まで9日間の大型連休となるため、ほとんどの人が家族と一緒に
旅行に出かけるようです。



ホンジュラスで一番人気のある旅行先は、カリブ海に面した北部海岸です。
陸続きの隣国エルサルバドルの人達にとっては、このカリブ海の海岸がないため、
この海への憧れが強いようで、車で国境を越えてやってきます。
ホンジュラスにとっては、大切なお客様です。



観光庁では、この期間の前後を含め、国内はもとより中米の国を始め、世界から
ホンジュラスを訪れる観光客に対応するため部門を超えた支援プロジェクト
チームが結成されます。隣国エルサルバドルグアテマラニカラグアから陸路で
入国する観光客を主に、また、観光地での応援にあたります。セマーナ・サンタの
数日前に、プロジェクトチームが出発しました。



皆が同じように考え、同じように行動するため、渋滞を生じてしまうようです。
テグシガルパの場合、各地方へ向かうバスは、そのほとんどが、コマヤグエラ
から出ているため、そのバスに乗るためにも、渋滞を引き起こしてしまいます。
バスのターミナルは、一つではなく、行先によって点在しているため、更に、
混乱するのかも知れません。北のカリブ海へ向かおうが、ユネスコ遺産のコパン
ルイナス遺跡へ向かおうが、利用する幹線道路は、途中までは同じですから、
渋滞から逃れることは難しいようです。南の太平洋方面のチョルテカ、アマパラへ
向かう場合でも同じような様なことが言えますから、勢い出発時間が早まることに
なるようです。



この時期の経験からなのでしょう。朝6時に出発したのでは、既に遅いようで、
ほとんど前日の深夜から出発するようです。中にはセマーナ・サンタ前に出かけて
混み合う時期には、戻ってきてしまうという人もいるようです。




   




ホンジュラス中が、セマーナ・サンタ一色の時に、アパートでは、申年生まれの
パーティが催され、戌年生まれが招待されました。



実は、昨夜、ブログを書いている途中で眠くなり、寝てしまいました。
今日は、16日の日曜日です。ですから、パーティは、一昨日の夜のことになって
しまいました。



不思議に思える集まりで、これまで経験したことがありませんでした。冗談から
始まったようにも思えますが、任地が離れているため、なかなか集まることが
できないこともあり、理由はともあれ、親睦を深めようということのようです。
申年生まれが9人集まり、戌年が招待されました。場所は、料理でも腕を振われる
Nさんの部屋でした。



ホンジュラスに暮らしていると、さすがに時間厳守の定評があった日本人も、
いつの間にか感化されてしまうのか、約束時間の19時になっても、まだ数人しか
集まっていませんでした。そこは、よくしたもので、料理の方も遅れていました。
普段は、自分の食べる分を調理すればいい訳ですが、この日は、大人数になります
から、少し勝手が違うようです。むしろ、品数が、多かったせいかも知れません。
料理の遅れに合わせるかのように、少しずれ込んだところで落ち着きました。



お得意の卵料理とトマトの料理を持ち込んだKさんや、中華レストランでテイク
アウトしてきた人など、テーブル一杯に、料理が並びました。飲物も、ビール、
スパークリングワイン、赤ワイン、白ワイン、フルーツジュース、パインジュース
など、思い思いのグラスで、申年代表の乾杯の発声で始まりました。



大人数で食べる食事は、それだけでも美味しいものですが、Nさんが、腕によりを
かけられた料理は、さすがの一言でした。



いつの間にか、あちこちに、話の輪が出来ていました。
JICAならではの光景です。シニア海外ボランティアは、自分の子供と、
日常これだけ会話を交わしているだろうか、また、青年海外協力隊の人達も、
自分達の親と、普段こんな風にコミュニケーションをとっているのだろうかと、
ふと思ってしまいます。本当に、親子の年齢差がある人達が、ここでは、同じ
テーブルを囲んで歓談しています。若い人というだけなら、まだいいのですが、
特に自分の子供と同じ年齢の人に出会うと、つい重ね合わせて見てしまいます。
何時ものことながら、日本だったら、恐らく、有り得ない光景ではないかと、
つい思ってしまいます。



誰かが持参していたマイクで、カラオケが始まりました。




      




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