マルカラで、サッカー戦争の話を聞くことになりました。


APAS事務所で、ガイドさんの説明の仕方などに関してコメントを求められました。海外観光客という視点
から、ガイドが持つ役割の重要性、心構え、知識、態度、そして、何より笑顔が大切なこと、それ以前に、郷土
への愛情が不可欠なことなどを伝えました。



一方、研修を受けているローカルガイドさんの中には、何人かエルサルバドルから来ている人がいました。
不思議に思って尋ねたところ、サッカー戦争の話を聞くことになりました。クイズ番組などで、サッカーが原因
で戦争をした国ということで紹介されていますので、ご存知の方も多いことかと思います。



サッカー戦争という言葉は、マスコミ独特の用語のようで、実際は領土問題が原因だったようです。
1969年に起こった戦争で、ホンジュラスの領土の一部がエルサルバドル領になりました。その時、その地に
留まったホンジュラス人は、エルサルバドル人として組み込まれたそうです。1992年に、国境の線引きが
見直されて、エルサルバドル領がホンジュラスに組み込まれたり、ホンジュラス領がエルサルバドル領に
なったりしたそうですが、その結果、ホンジュラスエルサルバドル両国の国籍を持つ人が発生したそうです。



実際、マルカラからエルサルバドル国境までは、車で1時間から2時間位と言われています。
ホンジュラスエルサルバドルニカラグアグアテマラ4カ国の人達は、国境では、お互いに身分証明書
だけで行き来できるそうです。しかし、この4カ国以外の国籍の人は対象外だそうで、定められた出入国管理
事務所のある場所からでないと、不法出国、不法入国になってしまうそうです。出入国は出来ないまでも、
そうした国境の様子を見に行くだけでも魅力を感じてしまいます。



マルカラでは、有史以前に洞窟に彫られたという絵などを見ることが出来たらという期待があったのですが、
マルカラではなく、更に車で1、2時間先にあるサンタ・エレナだということが分かりました。いつか訪ねたい
と思っています。



何はともあれ、行動することで、見えてくるものもあるようです。









人気ブログ・ランキングへ