政権選択の日 きょう衆院選投開票

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第45回衆院選は30日、投票が行われ、即日開票される。自民、公明両党が過半数(241)を確保して連立政権を
継続させるのか、民主党を中心とする新政権が誕生するのか、連立政権の枠組みを問う「政権選択」が最大の
焦点となる。31日未明には大勢が判明する見通しだ。
 今回の衆院選に立候補しているのは、小選挙区選(定員300)に1139人、全国11ブロックの比例選(同180)に
235人(小選挙区との重複立候補者を除く)の計1374人。
 麻生首相(自民党総裁)は、自民、公明両党で過半数議席獲得を目標としている。民主党は、選挙戦で共闘
する社民、国民新両党と合わせて過半数を獲得し、政権交代を目指している。小選挙区比例代表並立制で5回目
の選挙となる。
 30日は、全国の投票所5万978か所のうち、27〜29日に投票日を繰り上げた離島などの投票所87か所を除いた
5万891か所で投票が行われる。投票時間は原則午前7時から午後8時まで。約1万5000か所では開始時刻の繰上げ、
繰り下げや、終了時刻の繰上げが行われる。
 麻生首相は29日夜、東京・JR池袋駅東口で街頭演説し「経済対策は道半ばだ。自民、公明両党の連立政権に
景気対策を完全に仕上げる力を与えてください。麻生太郎、完全にやり遂げてみせます」と訴えた。
 さらに「小沢一郎(代表代行)さんという、たった一人の意見で(党内)世論が変わる独裁的な政党に日本の政権
はゆだねられない」と民主党を厳しく批判。「日本を守り、国民の暮らしを豊かにするのは自公連立政権だ。
日本の未来に麻生太郎、責任を取ります」と、選挙戦の演説を締めくくった。
 一方、民主党鳩山代表は同日夜、JR池袋駅西口で最後の訴えを行った。
 米国でのオバマ政権の誕生を引き合いに「歴史を塗り替えることには、勇気が必要だ。米国にできたことが
日本にできないはずはない。今回は政権交代を可能にする、日本で初めての選挙だ」と強調。「日本で初めての
民主政権を誕生させるために、命懸けで働くことをお誓いする」と呼びかけた。
 マニフェストに盛り込んだ、子ども手当てや高速道路無料化などについて「皆さんとの契約だから、必ず守る
ことを改めて誓います」と力を込めた。



期日前投票1094万人 過去最多 全有権者の1割 28日現在



 総務省は29日、衆院選期日前投票者数について、28日現在の数字を発表した。公示翌日の19日から投票日
2日前までの10日間で期日前投票した人は1094万4845人で、07年参院選の約1080万人を上回り、国政選挙で過去
最高を更新した。前回2005年衆院選の同一期間(672万4889人)に比べ、約1.6倍となり、すでに有権者の10.49%
が投票したことになる。
 読売新聞社が前回衆院選の投票日前日の1日で増えた割合を基に推計したところ、最終的な期日前投票者数は
1400万人を超える見通し。前回衆院選の最終的な期日前投票者数896万2847人だった。
 全都道府県で前回衆院選を上回っている。伸び率は秋田県が最高の86.65%増で、次いで愛媛県の82.00%だった。
増加の背景には、期日前投票制度の定着と、政権選択が焦点となっている衆院選への関心の高さがあるとみられる。







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