旅行会社向け手数料半額に 日本経済新聞の記事です。

全日空 国内線発券、来春から 日航も追随見通し
 全日本空輸は旅行会社に払う国内線航空券の発券手数料を来年4月に半減する。航空券代の5%を2.5%に
引き下げる。経営再建中の日本航空も追随する見通し。国際線の発券手数料は今年4月までに大半の航空
会社が廃止している。中小旅行会社にとっては大幅な収入減となり、業界再編が進む可能性もある。
 全日空は手数料引き下げの方針を一部の大手旅行会社に伝えた。来週以降、中小旅行会社にも説明する。
手数料は主に航空券の販売を奨励する目的で支払っているが、個人向けの航空券販売はすでに8割がインター
ネット経由になっており、手数料の販売促進効果は薄れていると判断した。
 全日空が旅行会社に払う国内線の発券手数料は年間400億円程度で、約200億円のコスト削減につながる
見通しだ。
 日本旅行業協会が反対表明の準備を進めるなど旅行会社の反発は必死だが、全日空は業績悪化に歯止めを
かけるため、半減に踏み切る。今後は自社ホームページを通じた直接販売に力を入れる。
 全日空日航は、国際線の発券手数料を2007年4月に7%から5%に引き下げ、今年4月には廃止した。
ユナイテッド航空など海外勢も相次いで廃止した。国内の旅行業界にとって年間1000億円以上の減収要因
になったとされる。
 団体旅行を得意とする大手旅行会社は、手数料収入の落ち込みを販売量によってカバーする余地があるが、
中小旅行会社への打撃が大きくなる見通し。欧米では02年以降に発券手数料を廃止する動きが広がり、中小
旅行会社の廃業が相次いだ。







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