サバイバル時代の海外旅行術を読みました。
先日、ミニ同期会で集まった時に、角倉から、読んでみたらと言って渡されました。
2009年8月初版の光文社新書で、著者は、高城剛氏です。
正直、角倉のアンテナに、新鮮な思いがしました。少なくとも、時々は、書店に行って
いる訳ですし、気になった本は、購入して読んでいることになります。電車を利用する
営業なら、通勤や、客先への移動時間などで読めますが、車の角倉には、その時間を
使えません。待ち時間などの端切れ時間を活用しているのかも知れません。
序章では、現代に生きる私たちは、本当に定住する必要があるのでしょうか?と投げかけ、
この本の最終目標は、「海外へ出て、自分の目で世界を見る」ということ、また、おわりに、
旅とは、自分を映す鏡のようなものだと思います。言葉も地理も分からず、自分とはいったい
何なのか、自分にできることが何かを考え、行動する機会でもあるからです。旅を通じて知る
ことができるのは、接する世界だけではなく、己自身でもあるのです。と書かれています。
ガイドブックの情報内容に触れられていました。
昔と異なるのは、何と言っても、インターネットです。この間の南米旅行でも、若い人達は、
インターネットで、次の訪問地の情報を確認、更に、宿泊予約をしていました。CIA情報
(https://www.cia.gov/)が、一般公開されていることは知りませんでしたし、日の出、日の
入りの情報もあるようです。(http://www.timeanddate.com/)
南米では、分厚いロンリープラネットを持ち歩くバックパッカーに会いました。
ほとんど予備知識がないままに旅行しましたが、ホステルを利用することで、オーナーや従業員、
また、同宿者から貴重な情報を得ることができました。
トレッキングで知り合ったドイツ女性は、思い切って来た3週間の南米旅行を自慢に思っていた
けど、出会った人達が皆、3ヵ月から半年間旅行するというので、だんだん肩身が狭くなって
いったと話していました。情報の入手先は、旅行期間や、どのような旅行をするのかによっても
異なるのかも知れません。
旅行は、国内でも海外でも、とても楽しいものと思います。一人旅でもグループ旅行でも、
それぞれの良さがあります。それでも、一歩踏み出すことができない、人を縛っているものも
ありそうです。健康や言葉、お金など、自分だけのことではなく、家や家族、介護や、盆栽、
ペットなど、また、地域によっては、世間の目という尤もらしいものもあるかも知れません。
旅行しようと思うと、それだけで楽しく、健康にも留意することになります。還暦を過ぎたら、
世間を気にすることなく、多少わがままでも、思った通りに生きたいものです。