上長は辞任されていました。

メキシコとの国境の街、北部コロザルへの出張前に、来週の月曜日にお会いしましょうと言って
別れたベリーズ観光産業協会の顔とも言えるロイ エグゼクティブ ディレクターが、先週の金曜日に
辞任されていました。6月6日の入社ですから、4ヵ月ちょっとのお付き合いとなりました。

先週の金曜日は、ドイツ人ボランティアのハインツ氏も出張中で、ベリーズ観光産業協会には、女性
事務員のタリアさんだけで、ジム・スコット会長も、出張中というタイミングでした。

今日の午前中に分ったようですが、外出していました。知らされたのは午後に入ってからで、からかわ
れているのかと思いましたが、事実でした。

ロイさんと懇意の向かいの土産店へ行く途中、シャーロットさんに会いました。彼女は、理由は分ら
ないものの、辞任されたことは承知していました。エメルダさんに何があったのか尋ねたら、初めて
知ったような顔で、とぼけられてしまいました。恐らく、より良い条件で再就職されたのでしょうが、
部下に事情を説明しても当たり前のように思えることを伝えたら、頷かれていました。

はっきりは覚えていませんが、日本では一般社員の場合でも、少なくとも1ヵ月前には連絡することが常識
となっているように思います。まして、協会を預かる立場ならなどと、つい日本的に考えてしまいます。

今にして思えば、活動のミーティング時に、興味がないと言われた一言がずっと引っかかっていましたが、
部下の個人的な活動のことではなく、ご本人の協会に対する思いの一端だったのかも知れません。

長い間、エリートコースを歩まれてきたご本人の経歴を考えれば、得意の分野で活躍できる場が、より
相応しいことは間違いありません。ここは、日本ではありませんし、ベリーズの文化の中にいますので、
そういうものなのだと理解しても何も不都合なことはありません。

ベリーズ旅行業界の辞任と言えば、ベリーズ観光の元締めとも言えるベリーズ観光局のセレーニ・マトゥス
女性ディレクターが9月23日に電撃辞任され、新聞各紙で大きく取り扱われました。翌24日には、ベリーズ
観光局の暫定ディレクターとして、ハビエル・パレーデス氏が起用され就任されました。

思いがけない出来事から、ベリーズ人気質を知るケーススタディとなりました。また、上長のいない振り出し
に戻りましたが、この半年間で、何処へでも行動できるようになっていますので、上長の不在は、あまり気に
なっていません。



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