ホンジュラスでの挨拶

考えられないほどのコミュニケーション社会のように思えます。



男性同士の場合は、握手。それでも大きな違いがあります。
握力検査まがいの力の入れようで、こっちが本気になって握ると
相手も更に、握り返してきます。その位、気持が入っている事を
態度で表すのでしょう。握手からの変形で、軽めに握手した後、
お互いに手をすり抜け、こぶしにして、ぶつけ合い、最後に指を
鳴らします。また、親指と小指を立てて、中の指3本を何回か
ぶつけ合うのもあります。どのパターンで挨拶するのか、その場
のことなのですが、阿吽の呼吸よろしく、お互いに合わせられる
から不思議です。



今日は、観光庁での後半の初日。
会う人毎に、日本はどうでした、家族は、喜んでくれましたか、
いかがでしたかと矢継ぎ早に質問を受けました。もう、戻っては
こないのではないかと思ったという人もいました。1ヶ月振りで
したが、男性の挨拶でも、握手から、ハグに進んだ人もいました。



挨拶が女性の場合、若い人は、笑顔を振り向けて、言葉だけで、
済ませてしまう人や、一旦、席を立ち、自分から握手してくる人
に分かれるようです。外国人スタイルで挨拶しましょうという
ことなのでしょう。言葉だけの人も、誕生日を祝ってくれた時
には、ホンジュラスでの一般的なハグと頬にキスする、あるいは、
真似をする挨拶をしていましたが、どうやら特別なことがないと、
そこまでにはならないようです。



ところが、年配者との挨拶になると、この枠がほとんどなくて、
ハグと頬のキスとの組み合わせになってしまいます。
一瞬のことなのですが、手の位置が微妙になってしまいます。
相手が近寄ってくるのと、ハグのタイミングで、手が胸に当る
こともあれば、腰やお尻の辺りにいってしまうこともあります。
若い人は、上手に胸や腰を少し引いているのかも知れません。
幸か不幸か若い人との接触はありませんが、年配者との場合は、
大抵、何処かに触れてしまっています。



人が挨拶しているのを見ていると、故意なのか分かりませんが、
頬の近くで、大きな音を立てている人もいます。小さい頃から
ずっとこうした習慣がある人達にとっても、スマートに見える
ような挨拶をするのは、案外難しいのかも知れません。



いずれにしても、人とのコミュニケーションを、とても大切に
していることは、良く分かります。知っている顔を見かけたら、
必ず何らかの意思表示をするようにと決められているかのよう
です。今ここで挨拶していながら、直ぐ側や近くを通り過ぎて
いく人に対しては、手を振ったりして、さながら、あなたを
見ていますよ、挨拶していますよ、とでも言うかのように、
コミュニケーションをとっています。一方、そうしていながら、
目の前にいる人へは、言葉をかけるなど、配慮も怠りません。



日本にいたら、年齢的には、恐らく渋く見える顔をしながら、
過すのが普通なのでしょうが、ここでは、年齢を気にしないで、
同じように、手を振って挨拶することもあります。
シニアボランティアに共通することなのでしょうが、職場に
自分より年齢が上の人はいないというのは、不思議な感覚です。
大勢の女性が活躍している観光庁で、上手に挨拶ができたり、
コミュニケーションがとれれば、ホンジュラスの滞在が、更に
楽しく感じられることでしょう。今更とか、もう手遅れなどと
思わないで、これまでやってこなかったことにチャレンジして
いきたいとも思います。



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