お汁粉を食べました。
このアパートのオーナーが、台湾出身者だからでしょうか、食器棚に、
台湾製の急須と湯飲み茶碗が、当初から備えられていました。
でも、ホンジュラッスに来たからには、コーヒーを飲もうと、それまで
紅茶を飲んでいた習慣を変えました。一応、日本茶やウーロン茶も持参
したのですが、毎日、コーヒーをアメリカンで飲んでいました。
ところが、ホンジュラスで知り合ったパラグアイ人や、Kさんがマテ茶を
飲んでいるのを見て、野次馬根性が頭をもたげて、今度の一時帰国で、
マテ茶を手に入れました。
始めは、専用の茶器を買わなければと思っていたのですが、荷物の重量
のこともあり、何か使えるものはないだろうかと考えていたら、一度も
使ったことのない青と白の模様の茶器に思い至りました。後はマテ茶を
こすための道具が必要なのですが、妻が、これなら使えるのではないか
と手渡してくれました。
ドンピシャリです。これが、我が家で、どの位の期間眠っていたのかは
分かりませんが、活用されていなかったお茶入れに、1年間未使用だった
台湾製茶器と、絶妙の組み合わせだと思いました。そして、この缶詰の
餡は、実は、成田空港で重量オーバーした際に、微調整として、手荷物
の中に入れていたものでした。純粋な水分ではないし、武器になることも、
考えられないので、バッグに仕舞い込んだことすら、直ぐに、忘れて
しまいました。
ところが、出国前の手荷物検査の際、手荷物を開けるように言われました。
この時点では、検査が厳しくなった程度にしか思いませんでしたが、缶詰
を見た係官から、これは、手荷物としては、機内に持ち込めないと指摘
されてしまいました。何故、ダメなのか詳しい理由は分からないのですが、
禁止されている項目の中に明記されていると言われてしまいました。
来年のお正月用に持ってきたのですが、重量オーバーのために、手荷物に
していましたと、半ば諦めながら言ったところ、もしかしたら、航空会社が
預かってくれるかも知れない、とアドバイスしてくれました。
コンチネンタル航空のチェックインカウンターに戻り、事情を話したら、快く
了解してくれました。万一壊れたり紛失しても、いいですねと確認さましたが、
小さな段ボールで預かってくれました。もちろん、ヒューストン空港には、
間違いなく届いていました。缶詰はビニールの袋に入れられていて、箱の中で
動かないように、ガムテープで固定されていました。この時の、サービスが、
通常のものだったのか、また特別なものだったのかは分かりませんが、お陰で
ホンジュラスに持ち込むことが出来ました。
お汁粉の器は、ラーメン用のものです。当然、写真では表現など出来ませんが、
音楽を聴きながら食べていました。この音楽は、近所のリサイクルショップに、
物を持ち込んだ時に、店として購入するような品物ではないが、何でもいいから
何か買ってくれれば引き取ると言われて、その時に買ったラテン音楽のCDを、
聴いていました。日本では、ものを廃棄するのにも、お金がかかります。また、
捨ててしまうより、リサイクルさせた方が良いと思っても、何がしかのお金が
必要なようです。
危うく処分されてしまうところだった缶詰を、長い間使われることのなかった
茶器とこしきで、マテ茶を飲みながら、リサイクルショップのCDをBGMに、
幸せな気分で食べました。