ホンジュラス・メキシコが友好条約を締結して100周年を迎えています





コンサートがありますよと誘われるまま、昨日、マヌエル・ボニージャ国立劇場
行ってきました。日本にいたら、もっと詳しく内容を聞くのでしょうが、知らせる
方も、知らされる方も、コンサートというキーワードだけで了解してしまっています。
最も、日本にいたら、そうした情報は得られなかったでしょう。
淋しい話になりますが、日本では、音楽には全く関係のない生活を送っていました。
その反動が、ここホンジュラスで出てきたようです。



今年は、ホンジュラスとメキシコが友好条約を結んで100周年という記念の年に当たる
そうで、昨日、マヌエル・ボニージャ国立劇場で、ホンジュラス外務省、メキシコ
大使館、ホンジュラス文化・芸術・スポーツ省、ホンジュラス フィルハーモニー合唱団
の後援のもと、その記念イベントのコンサートが行われました。



ホンジュラス フィルハーモニー オーケストラの記念コンサートに、2本の右手を持つ
という表現でメキシコの若きピアニスト アルツゥーロ・アキーノ氏とグループが招待
されていました。2本の右手というのは、どちらの腕も利き腕という優れた技能を持つ
人への誉め言葉の格言だそうです。



ピアニストのアルツゥーロ・アキーノ氏を、メキシコ大使が自ら紹介されていました。
メキシコ大使とは、以前にも、お目にかかったことがあり、挨拶の握手は交わしていた
のですが、当然のように、こちらから距離を置いていました。でも、とても気さくな方
で、親しみが持て、つい一緒に写真を撮ることをお願いしたら、快く引き受けて下さい
ました。



格調のあるオーケストラのクラシック音楽の後は、ステージも一変し、グランドピアノ
が中央を占めていました。トランペット、ドラム、ギター、エレキ ギターとの5人の
グループです。



ピアノの最初の音を聴いて、ガリフナのボンゴを思いました。ピアノも打楽器ですよ
と言われて合点がいきましたが、これまで、ピアノの演奏を見て、ボンゴを連想した
ことはありませんでした。いきなりトップギアーで走れる車のように、一音一音が、
時には高く早く、時には、落ち着いた静かな音を奏でます。鍵盤から目を離して演奏
していても、手が覚えているようでした。時々、周りを見渡しながら、立って弾いて
みたり、座っていても足が踊っていたり、演奏者自身も、とても楽しんでいるように
見えました。こんな凄いピアノもあるものだと、とっても得をしたような気分になり
ました。ピアノだけではなく、他の楽器の人達も、それぞれがプロでした。途中から、
トランペットが主役になったり、そこに、また、いつの間にか、ピアノが入り込んで
いったり、自在に展開していました。1曲が終わるところで、静かに次の曲が始まって
いました。ラテン音楽の馴染みのある曲のメドレーです。タンゴの曲もありました。



舞台の音楽とは裏腹に、観客が、とても少なかったのが、残念です。
もっと大勢の人に聴いてもらえれば良かったのにと思いました。



メキシコ大使の締めの言葉で、28日の今日も、演奏会が予定されていることが伝えられ
ました。場所を確認するために、近くにいた人に尋ねましたが、明日も是非行きたいと
いう思いが共有でき、お互いに確認し合っていました。仲間意識が芽生え、一晩の内に
出来たファンクラブのメンバーになったような感じです。恐らく、その場にいた大半の
人達と、今晩、また会えそうです。









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