有史以前に、岩に刻まれた絵の紹介です。 





実は、24日の月曜日に、国立人類学歴史研究所で活動している青年海外協力隊
を訪問していました。観光庁に行くと言ってくれたのですが、これからの1年は、
自分から動こうと思っています。



事務室での机とは別に、収集した土器などを分類するための専用の場所に、案内
されました。1軒の家で、そこには机もありましたが、大半は土器の破片が占めて
いて、倉庫と言った方が、良いのかも知れません。夥しい土器の破片が、天井まで
積まれたケースの中で、きちんと整理されていました。



一つ一つをパソコンに入力していくことで、ホンジュラス国立人類学歴史研究所を
訪ねなくても、興味のある人達にとっては、パソコン上で把握することが出来る訳
です。小高い丘の上で緑豊かな所なのですが、周りには、蚊がいるようで、蚊取り
線香を焚きながらの活動でした。恐らく、この場所で、独りで、これまで、気が遠く
なるような時間を、過してきたのだと思います。



土笛を見せてもらいました。ヒヨコのような土笛で、とてもよく出来ていました。
発掘されたものだと言われなければ、最近に作られたものと思えるようなデザイン
でした。土器の破片とはいえ、本物に触れられるのは、嬉しいものです。持っていた
人の温もりが伝わってくるようです。半分ずつ作ってから合わせたのか、全体の形を
先に作り、縦に割って、中をくり貫いて、また合わせたのか、分かりませんが、これ
だけ可愛いと、大切に使っていたように思えます。



縄文時代の土笛を、日本でも作っている人がいますし、その土笛で縄文時代の音楽を
再現されている人もいます。横浜縄文土器作りの会で、10年以上、縄文土器を作って
いますが、何時だったか横浜歴史博物館で、そのお二人にお会いでき、お話や音楽を
披露してもらったことがあります。
ここの土笛も、倉庫の中で眠っているだけではなく、活用される日が来ればよいのに
と思いました。



そんなことを話していましたら、テグシガルパから車で40分ほどのアジャスタという
所に、有史以前に岩に刻まれた絵があるので、見に行きませんかと持ちかけられました。
観光客を呼べる重要なスポットになるかも知れません。



一方、コマヤグア人類学博物館に行った時、この岩絵を見つけて、びっくりしました。
時代が、どこまで遡るのか楽しみですが、こんな歴史を持っていたなんて。撮影が
禁じられていることは承知していたのですが、思わず、この1枚だけ、他のものは
撮りませんから、これだけ是非撮らせて下さいとお願いしたのが、この写真です。



ホンジュラスの歴史というと、直ぐに、スペイン植民地時代や、マヤ文明を、
イメージしてしまいますが、有史以前の証拠がありました。この場所は、
マルカラという所で、コマヤグアの帰りに寄ったラ・パスから、更に、1、2時間
先の所だそうです。



有史以前の岩絵は、世界でもいろいろな所に残されているのですが、大抵は、
行きにくい所にあります。1989年に、米国への研修旅行で、ヘルズキャニオンへ
行きましたが、シアトルで乗換スポケーンへ、そして、陸路ルウィーストンからと、
簡単に行ける所では、ありませんでした。そのヘルズキャニオンをボートで上った
時に、途中の岩に、絵が刻まれていました。

 

それと同じような岩絵が、ホンジュラスにあるといいます。
しかも、首都のテグシガルパから、40分の距離だそうです。また、マルカラへも、
2、3時間で行けると言います。話を聞いて、是非、確かめたいと思いました。



後日、報告させていただきたいと思います。









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