今日は、バンダ(ホンジュラス国立吹奏楽団)のバーベキュー親睦デー




今や、実力も人気も抜群のバンダなどですが、指揮者のNさんには、まだ何か足りないものを感じ
られているようです。コンサートを開かれる度に、マヌエル・ボニージャ国立劇場は、満員になり
ますし、以前のように、演奏する側も聴く側も、時間がずれ込むのは、いわゆるホンジュラス時間
ということで、暗黙の了解ともなっていましたが、現在では、バンダは、定刻に始まることが常識
になってしまいました。日本社会では、当たり前のことかも知れませんが、それまでの常識を覆して
しまった訳ですから、ある意味大変な意識改革だと言えます。それでも、Nさんに、まだ物足りない
ものがあるとしたら、何なのだろうかと、考えてみました。



それぞれの楽器の技術的な進歩が求められることも、あるかも知れません。
一人一人が確立していること自体は、何も言うことがないのかも知れません。
でも、Nさんが、足りないと感じられているものは、そうしたものではなく、もっと基本的なことの
ように思えます。



しかし、相手は大人ですし、お互いに異なった文化背景を持っています。
指揮者としての範囲だけでなら、自分の持ち時間の中で、いくらでも指摘できるかも知れません。
でも、その範囲を超えるようなことになると、事情は少し違ってくるのかも知れません。人は誰でも、
自分の耳が痛いようなことは、聞きたくないものです。立場上、聞かなければならないこともあるで
しょうが、本当に心にまで届いているかどうかは分かりません。でも、自分から耳を傾ける時は、聞き
たくないと思えるような言葉でも、素直に聞けることがあります。それには、そのための前段階がある
のでしょう。もしかしたら、その辺に、ヒントがあるのかも知れません。



会場は、先週下見をした中米銀行が所有している施設クラブでした。
また、集合時間には、参加予定のほとんどの人が来ていました。メンバー間での付き合いは、個々に
あるのかも知れませんが、家族ぐるみで、一同に会するというのは、今回が初めてだそうです。
それだけで十分に意味のあることだと思えます。総勢、約百名だったそうですが、実際、よく集まった
ものだと思いました。仕込みの準備には、明け方3時頃までかかったそうです。







向うの方からマリンバに音が聞こえてきました。先週下見をした時に、会場にしたいと思われた
所からでした。



マリンバ演奏の写真を撮らせてもらおうと思って、声をかけましたら、快諾してくれました。
周りのテーブルでは、食事されていました。ひょっとして、と思って尋ねたら、やはり結婚式でした。



結婚式の祝いの席に、ジーパンとTシャツ、帽子の外国人が、ひょっこり現れたのにもかかわらず、
ごく普通のことのように対応してくれました。男性はフランス人で、奥様はホンジュラ人でした。
男の子が一人いました。
仕事は、ワイン関係だそうです。JICAボランティアで、観光庁で仕事していることを伝えたら、
父親を紹介したいと言われました。近くのテーブルで歓談中でしたが、突然の飛び入りに時間を
割いてくれました。



ビデオ関係の仕事と、フランス人観光客の受け入れをしているというツアーオペレーターの名刺を
いただきました。JICAのことは既に承知されているようで、バンダの指揮者が、JICAボランティア
だと言われて、びっくりしました。今日は、そのバンダの皆さんが、隣でバーベキューを楽しんで
いて、指揮者もいるので、後で紹介させてもらいたいと、その場を離れました。



バンダに詳しいのには、理由がありました。
オペラのテノール歌手でもありました。以前、バンダの責任者のトロンボーン演奏で歌ったことが
あったそうです。それに、バンダの国立劇場の常連客でもあるようです。



ひょんなことから、つながりがありました。
マリンバの音が聞こえてこなかったら、この出会いはありませんでした。
また、日本の結婚式では、外国人の飛び入りなどは考えられませんが、思いもしなかった経験を
させてもらいました。



何時か、何処かで、またこの人達と、何らかのつながりが持てれば、嬉しいと思いました。








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