エルサルバドルの古代遺跡を訪ねました。





さわやかな朝です。
いつもはもっと暑い時期だそうなのですが、とても気持の良い気候です。



宿泊しているホテルは、二つ星なのですが、このホテルのある地域は、高級住宅街のようです。
首都サン・サルバドルは、なかなか洗練された都市のようです。



貸し切りバスは、憧れのパンアメリカンハイウエイを行きます。
乗用車に混じって、ホンジュラスでよく見かける重量級のトラックも結構走っていました。
高速道路の中央には、分離帯の木が植えられていますが、しばらく行った所では、舗装されていた
個所がありました。内戦時代には、航空機の滑走路として利用されていたそうです。
そんな面影も今に残しているようです。



カサ・ブランカに寄りました。
ここの建物は、日本の支援で設計されたそうです。現在では、エルサルバドルの女性達によって、
18世紀に盛んだった藍染が行われています。以前は、JICA青年海外協力隊の隊員の支援もあった
そうですが、現在では、自主運営されています。そこで藍染を実験できる事になりました。
若しかしたら、着替えがいると思って用意してきたシャツと、もうすっかり色があせてしまった帽子を
染めさせてもらうことにしました。藍の液の中に1分つけて、引き上げ、時間を見て、また液につける
ことを繰り返して、水洗いしました。商品にするためには、もっと多く繰返すそうですが、4回ほどで
打ち切りました。それでも、それなりに染まっていました。あとは、乾燥させるだけです。



その後は、カサ・ブランカ遺跡を見学しました。
ピラミッドが復元されていました。考古学の世界には、何だか不思議な要素があるようです。
それまで長い間アメリカの研究だったそうですが、その後、日本が発掘を引き受けるようになったそうです。
博物館を建設する際、代表的なタスマル遺跡との差異を表すために何か、特徴を持ちたかったそうですが、
たまたま掘り込んだ個所が、ピラミッドを覆った形で、造られていたことが分かり、学校など教育の一環と
して、見学してもらう役割が出てきたそうです。
現在では、藍染とセットで観光にも役立っているようです。



午後からは、エルサルバドル人なら誰でも知っているタスマル遺跡を訪問しました。
現在も尚、発掘が進められている遺跡です。昨年ホンジュラスのコパン・ルイナスで開かれた中米広域研修
でお世話になった方が、発掘作業をされていました。



ここも、最初のピラミッドに被せるようにして、次のピラミッドが建てられ、そのまた上にと、何度も繰返
されたようです。地道な発掘と研究で、少しずつ、真実が解き明かされていくようです。



遺跡の見学は、ガイドなしだと直ぐに見終わってしまいますが、そこで研究されている人から案内されると
味わい深いものになります。いつも、そうしたことが期待できる訳ではありませんから、観光的には、まだ
これからなのかも知れませんが、エルサルバドルも、見るものが多い所に思えました。
こうして、ここにいることが出来るのは、本当にラッキーなことだと思います。





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