ランセティージャ植物園へ行きました。

現在、JICAシニアボランティアとして、ここで勤務されているO氏に案内してもらいました。
O氏は、20年前に、青年海外協力隊員としてホンジュラスで活動された経験をお持ちの方です。



ランセティージャ植物園は、テラ市内から車で15分位の所にあります。入口では、入場料金を支払う
ために車が列をなしていましたが、職員用の出入口から、すんなり入れました。こんなことでも、
特別待遇というか、ささやかな優越感を感じることが出来るものです。ここから植物園までは、更に
4キロありました。



ランセティージャ植物園は、世界で2番目に大きな熱帯植物園として知られていますが、元々は、
1926年に、米国ユナイテッド・フルーツ社のバナナ栽培の実験センターとして創設されたものだそうで、
その後、実験の調査対象が拡大されて、世界中から、いろいろな植物を集めてくるようになったそうです。
最初に持ち込まれたアフリカ椰子は、現在でもホンジュラスの代表的な農産物の1つで、他には、コーヒー、
カカオ、ゴム、マンゴなども導入されています。



1974年、ユナイテッド・フルーツ社は、この植物園の全てをホンジュラス政府に寄贈したそうです。
現在では、シグアテペケにある国立森林科学校が引き継ぎ、運営管理に当たっています。



ランセティージャ生物保護区は、1次林、2次林に及んでいます。
一方、熱帯雨林の森は、世界的な森林破壊に見舞われています。この森は、地球の生物の生息地の多様性
には欠かせない場所で、数百万の種類や、まだ発見されていない多くの種を含んでいます。科学者は、
1ヘクタールの熱帯雨林に、凡そ200種類の樹木や潅木を発見しています。また、広大な樹木に、54種類の
蟻を数えてもいます。これは、英国全土の蟻の種類より多いそうです。



そうした意味で、ランセティージャ植物園は、膨大な種類の樹木や365種類を数える鳥類や、哺乳動物、
爬虫類、昆虫など、ホンジュラスの動植物相を体験するのには理想的な場所と言われています。



写真の説明です。
蘭の栽培研究の所に、ハチドリが巣を作り、雛が孵っていました。
赤い実は、マタサボールと言って、味を甘くする作用があります。レモンをかじって、酸っぱさを確認
した後、このみを舐め、再びレモンをかじると、確かに甘く感じられました。
分かりにくいのですが、小さな葉を運んでいるのは、ハキリアリです。アルゼンチンやコスタリカ
行かなくても、ここでハキリアリに会えました。
ハキリアリの横の写真には、髑髏のマークがあります。この隣の写真の赤い貴の実が、その毒で、
初代社長の奥様が、これを食べて亡くなったそうです。
絵が数枚飾られていました。O氏の前任者の作品だそうです。
昆虫の写真は、O氏の作品です。
このカブトムシは、ヘラクレスと呼ばれています。






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