盛りだくさんな1日になりました。




19日、20日と連日、ミニ送別会で深夜まで過しました。そして今日、その送別会当日を迎えました。
2年の任期を終える青年海外協力隊員が17人います。



この日の午前は、打ち出し細工の教室を見学させてもらうことになっていました。ところが、肝心の先生は、
サン・ペドロ・スーラからテグシガルパに移動中ということで不在、空振りになってしまいました。予定して
いた青年海外協力隊員に、道具や材料を売っている店を案内してもらいました。とても大きな店でした。
のんびり見て回るのには、楽しそうな店ですが、急いで買物をしたい時には、品物を探し出すだけでも、
時間がかかりそうな感じです。お陰で、トレーシングペーパーやアルミ箔など、打ち出し細工を始めるための
最小限必要なものを買い揃えることが出来ました。







午後は、INICEでお別れ運動会が企画されていました。ここの施設が間組によって建設されていたためか、
ここだけを見ると、日本にいるのと変わらない雰囲気を感じます。そこに日本人が集まって運動会をする訳
ですから、ますます、どこにいるのか分からなくなってしまいます。そう言えば、便器も日本製でした。



色別に分けられた4つのチームが、5種目を競いました。青色チームでしたが、編成されたメンバーで、先ず、
チーム名とモットーを決めることになりました。誰のイメージなのかは分かりませんが、襟足チームという
提案に、青のスペイン語のアスールをつけて、襟足アスールチームと決まりました。
モットーは、お先にどうぞ、なのですが、言葉とは裏腹に、皆、優勝を目指していました。



メインの綱引きは、裸足になった方が踏ん張れることが分かりました。また、奥歯にティッシュペーパーを
噛むのも効果があるとか、試せることはやってみることになりました。



途中までは、とても良かったのですが、総合点では3位でした。1位から順に、目隠しされた景品を選ぶことが
出来ます。まだ、一番小さな箱が残っていました。景品としては、これが、一番良いものでした。何だか、
昔話を思い出させますが、このチーム内の送別される人へのささやかなプレゼントになりました。
一旦、アパートへ戻り、シャワーを浴びて、直ぐに、青年海外協力隊員の宿泊所に向かいました。



送別会が始まる前の時間を利用した民芸品開発プロジェクトのミーティングに、何とか間に合いました。
何しろ、それぞれ任地が異なっているため、一緒に会える機会というのは、そう簡単にはありません。しかも、
提案者本人は、任期満了で間もなく帰国してしまいます。Sさんにとっては、最後のミーティングとなりました。







そして、夕方、送別会が始まりました。
時間があれば、何か歌いますと言っていたのですが、最初に指名されてしまいました。全員が集まる機会
などというのは、本当に限られているため、旅行のアンケートに応えてもらい、観光庁のグッズをお土産に
してもらうための良いPRの場として活用させてもらいました。



いつの送別会も、とても感動的なものです。
送別会を取り仕切る隊次の人達の、先輩隊員を思い遣る温かい気持が伝わってきます。そして、ここには、
それぞれの2年間があります。日本にいたら、お風呂のお湯が出ないとか、トイレの水が流れないことなどを
経験することなどはないと思われますが、そうしたことへの対処にも慣れてしまうような日々もあります。
文化の違いは、そのまま受け入れるしかありません。それに、何と言っても、言葉の問題があります。思う
気持を十分に表現出来ないもどかしさというのは、何時もあります。それぞれが苦い経験も持っていると
思われますが、与えられた場で、精一杯頑張っている姿は、容易に想像できます。言葉の端端だけではなく、
各自の顔が、如実に物語っています。2年しか経っていないのですが、その人自身を、より逞しくより大きく
成長させていることが、良く分かります。



この日、サン・ペドロ・スーラでは、マラソン大会がありました。この大会に参加した人もいました。
2年間の締めくくりの走りなのでしょう。ホンジュラスでの自分の日々を、マラソンに重ねられていたのかも
知れません。見事入賞を果たされたことが報告されました。



お互いに、2年未満のお付き合いなのですが、いつの日にか、何処かで再び巡り会えれば嬉しいと思います。
名残惜しい時間が、瞬く間に過ぎました。









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