朝一番で、Dさんがやって来ました。


先週の金曜日に飲みに行く約束をしていたのですが、急に具合が悪くなった子供を医者に連れて行く
ために、観光庁を休んでいました。一人っ子の病気でした。Aさんが、携帯へ連絡するように伝言を
残してくれていたのですが、どうやら気がつかなかったようです。金曜日は、申の会もあったので、
こっちは、それほど気にしていなかったのですが、わざわざ挨拶しに来てくれました。



あまり、こういった場面を経験していません。日本では、当たり前のことかも知れません。
否、日本だったら、金曜日に電話で直接状況を伝えることで、それで終わっている話と言えそうです。
この辺は、少し異なりますが、でも、彼は、律儀な方だということになるのかも知れません。



パソコン担当のFさんが来ました。テラのカルナバルの写真をDVDにコピーしてもらおうと思って
いた矢先のことでした。プライベートの動きの中での写真ですから、観光庁へ渡すことは、ないのかも
知れません。しかし、観光の魅力カタログなど、現実のものに合わせるのなら、写真も更新していく
必要があります。Fさんが、どの程度忙しいのかは分かっていませんが、一緒にエレベーターを降りて、
彼のデスクへ行きました。そして、その場で3枚、いとも簡単にコピーしてくれました。



ここで何となく分かったのは、人から何か頼まれると、常に受けてくれるということです。
でも、一緒にいないと、別な用を頼まれてしまうと、そっちに集中してしまうのではないかと思えること
です。DVDを預けておいても、確実にフォローしてくれるのではなく、その場にいなければ、他の人に
代用されてしまうことも考えられるということです。



一方、日本のマーケットについて少し勉強しましょうと、新たな動きを提案して、その提案内容の添削を
頼んでいたのですが、その後、何の音沙汰もありません。たまたま帰り際に、もう1人のメンバーに会い
ました。これまでの状況を伝え、明日にでも話し合いましょうと申し入れました。この人は、観光庁では、
日本を経験している数少ない1人です。デスクに2回訪ねて督促し、ほぼ1ヶ月待ったのだから、もう別の
動きをしても時効と言えるのではないかと勝手に思ってもいます。それやこれや考えると、やはり日本と
いうのは、話が早く、一度しっかり伝えることが出来たら、ちゃんと約束を守ってもらえる社会だと言える
のかも知れません。



どちらの社会がいいのか、一概には言えないのではないかと思ってもいます。
効率面のことだけを考えたら、当然、日本社会なのでしょうが、ホンジュラスでは、人と会う度に、男性
でも女性でも握手したり、頬にキスしたりしながら、挨拶を交わしています。時々、唇が頬に触れてしまう
ことがあります。人の頬の柔らかさを感じます。そんな時、何か、素朴な人とのつながりのようなものも
感じます。こんなことなどは、日本社会では全く考えられません。考えられないどころか、セクハラで訴え
られてしまうかも知れません。



日本社会が、もっと人とのつながりをホンジュラス社会のように考えられたら、
そしてホンジュラス社会が、効率面やサービス面などで、もう少し日本社会に
近づいたら、どんなにいいだろうにと、つい思ってしまいます。








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