アパートの守衛さんと話していたのは、お向かいの工事関係者でした。




テグシガルパでは、あちこちで工事が見られます。セメントが足りない鉄骨が足りないなど、建築資材の
高騰や品不足が新聞で報じられていますが、そんな話をしたら、上がらないのは給料だけという台詞が
返ってきました。



4階建てのアパートだそうで、順調に行けば年内いっぱいで完成するようです。このアパートを建てた時
には、周囲には、ほとんど家がなかったそうですから、人目を引く一際大きなアパートが、建築ラッシュ
の導火線となったようです。このアパートの成功を見て、2匹目の何とやらを狙っているのかも知れません。
どうやら、建築場所の指示を間違えたのは、依頼主だったそうですが、のっけからケチがつき、このまま
継続できるのかどうか、何やら、もめていそうな口振りでした。



それにしても4階建てと聞いて、びっくりしました。どうやって建てるのだろうと思ってしまいます。
その昔、台湾や香港へ添乗した時に、同じように建築中の建物を見たことがありました。足場は、竹で組
まれていました。竹はどこででも手に入り、安くて、軽くて、持ち運びに便利な資材だと、ガイドさんが
得意げに説明していたことを思い出します。多少、竹がしなるようなことはあるのでしょうが、慣れれば、
極めて合理的だとも思いました。



ところが、お向かいの建築現場には、その足場がありません。鉄筋を何本かセットにしているのは、建物の
支柱になるものと思われますが、その先どうやって継続していくのか、他人事ながら気になってしまいます。



JICAシニア海外ボランティアが5人入居している、このアパートの色は、以前は白一色だったのですが、
現在は、ほとんどピンクに変わってしまいました。家主は、建物の名前の桜ビルのイメージに合わせたかった
ようです。でも、ホンジュラスのラジオタクシーという無線タクシードライバー氏の見方では、サーモン色
になってしまいます。見かけることの少ない桜の色より、サーモンの色の方が、身近なのかも知れません。
こんなところでも、人の思いと、受け止め方の違いを感じさせられます。








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