応急手当の教室にお邪魔しました。




先日、INFOPのガイド研修の皆さんと、ジュスカランへ行った時、観光庁の近くにあるINFOP
(サン・フェリーペ)で行われる応急手当の研修にも誘われました。講習は、実習を含んで2.5日間必要
なため、参加は見合わせましたが、ガイド資格の一つとして応急手当まで含んでいることに興味があり、
教室をのぞかせてもらいました。



受講生18人中、ツーリストポリスの皆さんが半数います。ツーリストポリスをガイドに仕立てるという
イデアは、本当にユニークなものだと思います。ツーリストポリスの課長さんは確か休暇中なのですが、
前回のジュスカランといい、今回の応急手当研修といい、参加されていました。



講師は、消防士さんでした。制服の背中には、緊急医師の文字がありましたが、医師というより、医者に
診てもらう前に、緊急手当をするという意味だそうです。短いビデオを紹介された後、実技指導が行われ
ました。ガイドさん達のための研修ですから、担当したグループのお客様が遭遇するであろう応急対応が
考えられるのですが、一般的な指導となっていました。

 

実習のケーススタディでは、倒れている人を発見したところから始まりました。足の方から接近していま
した。万が一の場合の、自分の安全を確保するためなのでしょう。声をかけながら、つま先に手をかけて、
意識があるかどうか様子をみます。更に声をかけながら、顔の方に近づいていました。次に体に手をかける
段階では、体の横から、膝でにじり寄っていました。左の耳を鼻の上にして呼吸を聞き、お腹に向いた目で、
お腹の呼吸の動きを診るそうです。ここまで確認して、救急車へ緊急連絡をすることになるそうです。



応急の手当てとしては、倒れている人の手や頭などは、ゆっくりと動かすことを心がけ、額を左手で静かに
押さえて、右手の人差し指と中指の2本の指で、あごを持ち上げます。そして、指を喉仏から自分の方へ静か
に引いて、動脈を確認するそうです。呼吸が感じられない場合なのでしょう。ビデオでは、口に透明な何かを
置いて、その上から息を吹き込んでいました。咄嗟の場合では、ハンカチでも良いのかも知れません。
僅か30分間とはいえ、応急手当研修の現場を見せてもらうことが出来ました。



実際に、自分が、こうした場に直面したら、恐らく、何も確認することなく、救急車を呼ぶことになるだろう
と思います。下手に時間をかけるより、1分1秒を争うと思って、連絡をした方が良さそうに思えます。しかし、
恐らくそれは都市部の場合のことで、山の中など、仮に、連絡が出来たとしても、救急車両が到着するまでに
時間がかかることが考えられるような場合には、こうした応急手当が必要だということは十分に頷けます。



この研修は、赤十字が認めているものだそうで、世界共通の資格になるそうです。ホンジュラスで、この資格
が取れれば、嬉しいお土産にもなるのですが、日本マーケット研究の資料作りもあり、雰囲気を見させてもら
うだけになりました。



これまで、こうしたことを経験しなくて済んだことをラッキーだと思います。








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