第1回日本祭りが、ヘラルド紙の見開きで紹介されました。




今日のヘラルド紙です。
さすが、首都テグシガルパでのイベントと言えば良いのでしょうか。新聞で、これほど大きな扱いを受けた
日本文化紹介は、恐らく初めてのことだと思います。ヘラルド紙も、日本のことを、まだよく知らない読者
に対しては、言葉で説明するよりも、写真を見せた方が、理解が早いと判断されたのかも知れません。
文字のスペースを最小限にして、大、中、小13枚の写真で、強烈にアピール、後押ししてくれています。



過去、青年海外協力隊隊員の皆さんは、それぞれの任地で、今回のように神輿とバンダこそ望めなかった
ものの、同様に、日本文化紹介を実施してきました。そして、現在も、継続実施されています。この他にも、
算数教室や、日本語教室、また、習字体験など、名前や日本の言葉などを書いたりして渡してあげていました。
日本の習慣や文化についてどの位のことを知っているのかを問うクイズ形式でのPRもありました。



プログラムの定番となっているといった印象の太鼓や琴、獅子舞、更に、ヨサコイソーラン、エイサーなどは、
ほとんどの隊員の人が、ホンジュラスに来てから覚えられています。ヨサコイソーランは、模範演技による
踊り方のCDが作成されていて各自で練習できるように工夫されています。先輩隊員からの文化面の引継ぎ
事項のような感がありますが、そうしたことが、ホンジュラスでの隊員の伝統となっているのかも知れません。



自分の任地のお祭りに合わせて、日本の文化を地元の皆さんにも紹介したいという隊員が1人現れると、同期の
仲間や周辺の任地の隊員を巻き込む形で文化紹介の輪を広げてきました。過去、そして現在の、そうした地道な
地方での活動が、伏線となっていたのでしょう。地方だけではなく、昨年は、首都のテグシガルパ教育大学でも、
日本文化が紹介されました。



今回は、日本人会、JICA、日本大使館、日本で研修を受けたことのある同窓会AHBEJAが、参加して
います。ホンジュラスに於ける日本の総力で取り組んでいると言えるかも知れません。しかも、イベント会場
には、首都テグシガルパで一番大きなショッピングモールが選ばれました。



ホンジュラス吹奏楽団バンダの参加で、更に盛り上がりました。また、青年海外協力隊員、一部シニア海外
ボランティアとのコラボでロックソーランも披露されました。存在感のあるお神輿など、これ以上のお膳立
ては望めないかも知れません。ヘラルド紙も、そうした日本側の取り組む姿勢を見て、一肌脱いでくれたの
かも知れません。



日本文化の紹介は、何もホンジュラスの人達に対してだけではなく、いろいろな立場でホンジュラスに暮らして
いる日本人のお互いの縁を感じさせることにもなります。これだけの日本人が集まることは、それほど多くは
ありません。イベントが、同期や仲間との再会の場ともなります。本来の活動以外の極めて限られた文化紹介
の場で、これだけのことが出来ることから、日頃の活動を推し量ることも出来ます。小さな目標があり、その
目標に向かって進み、やり遂げた達成感というのは、自分のものです。そうした成功を得ることで、更に
大きな目標に向かっていくエネルギーともなります。何も大上段に構えなくても、単に息抜きの場だけで
あっても、十分に意義のあることだと思われます。



ホンジュラスには、298の自治体がありますが、隊員が活動されている自治体は、もちろん限られたものです。
ヘラルド紙などのマスコミが、こうした日本文化を紹介することから、更に一歩踏み込んで、ホンジュラス
活動している青年海外協力隊員の現場を、もっとホンジュラスの人達や日本の人達にも知ってもらえるような
きっかけになってくれれば、どんなに良いだろうと思います。



子供に浴衣を着せて、写真を撮ってもらっただけで、子供も親も大満足していました。親善の輪のヒントは、
ほんの身近なところにあるのかも知れません。中には、日本のものを買いたいという人もおられました。
例えば、今回のイベントをヒントにして、日本の代表的な行事の盆踊り大会や運動会などを、テグシガルパ
設定して、ホンジュラスの貧しい地域と言われている所で、日本を感じてもらえるような鉢巻やうちわなどを
作ってもらい、テグシガルパで集まってもらえる裕福な人達に買ってもらうことが出来れば、何がしかの収入
につながるものを生み出すことができるようにも思えます。今回のイベントで経費がいくらかかったのか分かり
ませんが、場所さえ提供してもらうことが出来れば、案外、大きな予算がなくても出来るのではないかと思って
しまいます。



主催された裏方の皆様のご苦労も分からないで、思いだけが馳せていますが、第1回日本祭りの大成功を見て、
あれやこれや、つい欲が出てしまいました。







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