ロス・チーレス行きのバスに、何とか間に合いました。

目が覚めたのは、4時55分でした。バスの出発時間は、5時30分です。
モーニング・コールは、ありませんでした。大急ぎで仕度をして、フロントに頼んでいたタクシーを尋ねたところ、
何も聞いていないということでした。ホテルの門の鍵を開けてもらい、バス会社へ急ぎました。



昨日の内に、ホテルの支払は済ませていましたし、バス会社も下見していましたので、急いで歩けば間に合います。
幸い直ぐに、タクシーに乗ることが出来ました。タクシーでは、5分ほどで行けました。料金は、3米ドルでした。



4時半にモーニング・コールと朝食、4時50分に、タクシーの手配と、3つの手段で、5時30分発のバスに乗り遅れない
積りでいたのですが、3つとも崩れてしまいました。やはり、基本的には、自分のことは自分で対処するしかなさそ
うです。それに、ガイドブックの時刻表がインプットされていて、この朝の便を逃すと、15時30分まで待たなければ
ならないと思い込んでいましたが、あくまで直行便でのことのようで、乗換をすれば、6時発のバスでも行けたよう
です。せっかく、昨日、バス会社に来ていながら、その辺のことをチェックしていませんでした。添乗員ではなく、
一人旅という気軽さからの油断でした。



手荷物を預けますが、荷札などはありません。荷物を間違えないことが前提になっているのでしょう。
バスは、時間通りに出発しました。



しばらくして、車掌が料金を集め始めました。1,700コロンの積りで、2,000コロン札を準備して渡したら、足りない
と言われました。2,300コロン(500円)でした。コスタリカでも、年齢割引がありましたが、割引を適用するために
は、チケットが必要だそうで、実物を見せてくれました。



途中の停留所から乗り込む人達もいて、直ぐに満席になってしまいました。
後からの人達は、立っていることになります。



中継点と思われるサン・カルロスには、7時50分に着きました。30分ほど休憩になるそうです。バスターミナルの中
を一回りして戻ったら、バスの姿がありません。まだ、それほど時間が経っていないので、乗り遅れてはいないので
すが、一瞬焦りました。隣のバスのドライバー氏に、尋ねたところロス・チーレス行きは、8時30分の出発だと言わ
れました。肝心の場所は、向こう側ということで意味が分からず、反対側にも行ってみたのですが、誰もいませんで
した。



元に戻ったところ、何人か知っている顔がありました。その中の若い男性は、日本人でした。3ヶ月かけて中米を旅
行しているそうです。手には、スペイン語の指差し翻訳本を持っていました。バスは、戻ってくるようなことを言っ
て、出て行ったそうです。他にも、知った顔がありましたので、そのまま、そこで話をしていました。



生きた英語を勉強するために、カナダへ行かれたそうですが、中米にも興味があり、旅行されているそうです。
スペイン語は、全く勉強したことがないそうで、翻訳のガイドブックを手にした中米1人旅です。実際、こうして
一般のバスも利用されていますので、とても頼もしく思いました。中米を旅行している日本人に出会えたのは、
この人で3人目ですが、本当に、タイミングよく会えているものです。



サン・ホセで小さな切符を渡されていましたが、それが、サン・カルロスから乗車する際の切符だったようで、
先にバスに乗るように言われました。



ロス・チーレスには、11時15分に到着しました。Sさんは、ロス・チーレスから、国境へ500mほど歩いて、
ニカラグアへ行かれるので、ここで別れました。



ロス・チーレスから、カーニョ・ネグロ行きのバスに乗りました。
ちょうど学校が終わる時間帯のようで、バスには、高校生から小学生まで乗っていました。座って待っているだけで
汗がにじんできます。バスの中では、パンや飲物売りが声をかけていました。



11時50分になって、バスが動き出しました。生活に密着したバスのようです。
乗客の1人1人が自分の家の前や近くで降りていきます。デコボコ道なのですが、何となく親しみが持てました。
その内に、眠ってしまいました。ホテルは、通り過ぎてしまったそうですが、また、元に戻るからと言われました。
ぐるっと一周して、13時にホテルに着きました。バスの料金は、1,100コロン(240円)でした。



カーニョ・ネグロに来たからには、野生保護区が、どのようなものなのかを見たいと思いました。
ツアーがあれば参加したいと思ったのですが、この日の客は、1人だけだそうです。ここでも、1人のために案内して
もらうことになりました。



ラグーナから川へランチャと呼ばれるボートで行くツアーです。最初に、ケイマンという小さなワニを見ました。
野鳥は、グリーン・アイビス(トキ)、ウ、アオサギ、グリーン・ショウジョウサギ、ベアースローテッド・タイガ
ーヘロン(カッコウ)、グレート・エグレット(シラサギ)、ブラック・ベリィド・ウイッスリング・ダック(アヒ
ル)、ノーザーン・ジャカーナ(キリハシ)、ホワイト・リングド・フライキャッチャー、アニンガ(アヒル)など
を見ることが出来ました。また、木には、モノ・コンゴ(ホエザル)もいて、ガイド氏の鳴き声に合わせてほえてく
れました。緑色のイグアナもみましたが、写真では、よく判らないかも知れません。



帰り際には、雨に遭い、逃げ場のないボートで、全身ずぶ濡れになってしまいました。
でも、ボートで、このラグーナや川を行くだけでも、十分に満足できるものでした。
とても楽しい経験でした。




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