JICAシニア海外ボランティア Tさんに、案内していただきました
朝早く目が覚めました。Tさんが、ホテルに来られる前に、明日のバス停を確認することにしました。
中央公園へ行き、バスの運転手さんに尋ねました。何メートル先を、右に何メートルと教えられました。
上がるとか下るという表現なのですが、右へ行くのが上がるで、左が下るように思えました。
近づいたところで、何となく見覚えがある感じがしました。ホテルから歩いて直ぐのメガスーパーの裏に
来ていました。ここには、鉄道の線路が残っています。この近くに駅があったようです。
明日のバス停は、シェル石油の前で、カルタゴでは、チェルと発音されていました。
まだ時間がありましたので、地震で廃墟となった教会を見に行きました。背の高い教会があり覗きましたが、
カルタゴの地図には、十二使徒聖ヤコブ大聖堂と紹介されていました。カルタゴに大聖堂が2つあるのかと
思ったら、日本のガイドブックで紹介されているロス・アンヘレス大聖堂には、バシリカという教会の尊称が
遣われていました。ロス・アンヘレス・バシリカは、美しさといい、荘厳さといい、大聖堂と呼ぶに相応しい
ものです。
Tさんは、時間通りに来られて、ロス・アンヘレス大聖堂から案内していただきました。
奇跡と呼ばれるマリア像は、地下の礼拝堂にありましたが、レプリカだそうで、本物は、背の高い十二使徒
聖ヤコブ大聖堂にあるそうです。体の悪い部位を小さな銀でかたどって回復祈願したものが、地下のガラス
ケースに、たくさん収められていました。
その後、Tさんの活動現場のランケステル植物園に、案内してもらいました。ここに、日本庭園を造られる
そうです。建築資材の大きな石などが運ばれていました。石は、いくつあっても良いようです。周囲の竹の
緑が鮮やかで、ここに日本式の家屋が建ったら、何処の国にいるのか分からなくなるかも知れません。
ご自宅にも案内いただき、それからオロシ渓谷へ山歩きすることになりました。この間のアレナル火山国立
公園といい、今日のオロシ渓谷といい、日頃の運動不足を一気に補うことになりました。
JICA世界の不思議さの一つですが、Tさんとは、初対面にもかかわらず、この日1日、時間を割いて
いただき、コスタリカらしさが感じられる場所を、一緒に歩いて教えていただきました。
Tさんとは、同年齢でした。オロシ渓谷を歩きながら、JICAでの活動のことや、これまでのことなど、
多岐に亘って話を交わしました。同世代というだけで、分かり合える部分も多くありました。
JICAでは、シニア海外ボランティアだけでも、本当に、いろいろな職種の方が、いろいろな国の、
いろいろな所で活躍されています。ニカラグアでお世話になったNさんからの紹介でしたが、コスタリカでは、
Tさんに、全面的に、お世話になってしまいました。Tさんとの出会いに感謝しております。いつの日にか、
またお会いできればと思っております。Tさん、ありがとうございました。