日本武道、空手と剣道を紹介するイベントがありました。
ペダゴヒカ(教育)大学の体育館で、日本の武道紹介のイベントがありました。
昨日の日本語教室といい、今日の日本武道紹介といい、日本に関心を持つ人達が少なからず見受けられます。
しかし、詳しいことは何も分かっていませんでした。空手にしても剣道にしても、日本人による武道の紹介だと
ばかり思っていました。ところが、空手では、子供による披露もありましたので、道場か教室があるように思え
ました。帯の色も何段階かに分かれていて秩序が保たれているようです。
子供の姿勢の良さに驚きました。椅子で生活している子供が、畳を頭に描きながらなのでしょうか、きちんと
正座をしていました。日本でも日常、正座をする機会というのは滅多にありません。茶道や、華道、書道と
いった独特なものなどを除くと、考えられる正座の場というのは、仏事くらいかも知れません。たまに正座
するようなことがあると、自分の意思とは関係なく、足がしびれて、直ぐには動けなくなってしまいます。
この子達は、自ら志願したのかも知れません。自分から望んで行動している場合には、側から見て耐えられる
だろうかと心配に思えるようなことまでも、忍耐できるようです。実の親や学校の先生が、子供を躾けるよりも、
子供が異文化体験や異文化の秩序を学ぶ中で、自然に身につけていくという効果があるのかも知れません。
師範が会場の人達に、空手のミニ体験を呼びかけたら、男性だけではなく、女性も応じていました。
中には、子供の姿もありました。空手との出会いの場となり、興味を持つ人達の層を、更に広げていく効果が
あるのかも知れません。
剣道では、青年海外協力隊で心得のある隊員が応援に来ていました。日本人だけのデモンストレーションだと
思っていたら、ホンジュラス人の若い人達が交じっていました。
思っていたよりはずっと、日本の武道が、ホンジュラスの人達に受け入れられているようです。
会場には、JICA関係者の姿も見られましたが、その中には、剣道6段という女性がおられました。
ご自身も、竹刀を手にされ、一瞬の小手打ちから面打ちへの連続技の素早い動きを披露され、全体を指揮されて
いました。青年海外協力隊の皆さんが優秀なことは、十分に承知していますが、プラスアルファの能力というのも
半端ではないようです。
礼に始まり、礼に終わる日本武道の紹介が、いつになく印象深く感じられました。