大失敗!みっともない話になってしまいました。




Nさんと一緒に、アパートを午前4時50分に出発しました。Mさん宅に寄り、ご夫妻が合流され、首都テグシガルパ
のトンコンティン空港へ向かいました。イスラス・デ・ラ・バイーアのロアタンへ行く予定でした。



一緒に行くはずだったご主人のMさんは、この間の事故のことで、午前中は、被害者側として、警察へ出頭しなけれ
ばならないため、午後便の利用を余儀なくされてしまいました。ところが、Mさんは、旅行会社から得られた情報
や、このところの一連の雨のニュースなどで、航空機が飛ばない可能性が7割かも知れないと言われました。
ロアタンへの乗換中継地点となるラ・セイバ空港の天候が懸念されます。



イスレーニャ航空の手続は、TACA航空のカウンターで扱われています。カウンターには、既に数人の利用客が並んで
いました。少し待って、チェックインできました。但し、この早朝便は運行されますが、午後の便は欠航になると、
言われてしまいました。Mさんは、1日削られてしまうことになります。



チェックイン後は、空港税を支払います。料金は、29レンピーラ(174円)ですが、60歳以上の年齢割引では23レン
ピーラ(138円)でした。最も、ホンジュラス外務省発行の身分証明書を提示することで無料となります。レジで打
ち出された紙片が、搭乗券に添付されて手続完了です。Nさんは、これまで何度も警察の証明書でこの窓口を利用
されてきたそうですが、この日の担当者は、その証明書では、受付してくれませんでした。



出発階の2階で、空港税の紙片にスタンプが押されます。続く手荷物の検査では、靴を脱ぎ、携帯電話やポケットに
ある鍵などを、検査機械に通します。



出発ゲートは、こじんまりしたものです。出発時間の6時25分になったところで、30分遅れるというアナウンスが
ありました。急にお腹が空いてきました。もう1度、手荷物検査を受けることになりますが、同じ階のマクドナルド
で朝食を摂ることにしました。待ち時間内を、のんびり過し、出発ゲートに戻りました。



Nさんが何か思い出されたようです。しまったという表情で、PADIカードを持ってくるのを忘れたと言われました。
PADI会員のデータは全て、コンピューターで管理されているはずですので問題ないのではないかと思ったのですが、
詳しいことは分かりません。現地で事情を話すしかなさそうです。



何時まで経っても、案内がありません。Nさんには、過去6時間待たされた経験があるそうです。このまま朝の
便が遅れて午後に出発するようなことにでもなれば、Mさんが間に合うことになります。もしかしたら、Nさんも、
アパートにPADIカードを取りに戻れるかも知れません。そんな身勝手な話をしていました。エルサルバドル行きの
アナウンスが何度も繰返されていました。3人の名前を覚えてしまうくらい、最終案内が繰返されていました。



ゲートを離れられたNさんが、誰か知っている人に会われたようです。
JICAホンジュラス事務所のNさんでした。緊急支援物資を受け取りに、これからサン・ペドロ・スーラへ行かれるそう
です。観光庁でも、協力要請を受けた職員が、古着などを持ち寄ったのは22日水曜日のことですから、日本からの
援助支援物資が24日には、サン・ペドロ・スーラで引き取りが出来るということは、大変に素早い対応と言えます。



どの位の時間を待たされることになるのかを、階下カウンターに確かめに行かれたNさんは、戻ってこられて、
とんでもないことを口にされました。搭乗するはずだったラ・セイバ行きの便は既に出発してしまったと言われ
ました。



悪い冗談を言われているのかと思いましたが、本当に乗り遅れてしまいました。でも、誰もアナウンスを聞いていま
せん。案内もありません。航空会社職員のいる搭乗口と待合ベンチは、至近近距離で、お互いによく見えます。
日本人が3人一緒にいれば、それだけで目立つことにもなります。



しかし本当に信じられないことが起こってしまいました。
これまで経験したことのない出発の搭乗ゲートにいながら乗り遅れてしまったことになります。
他社の代替便があるのか、階下カウンターで調べてもらうことにしました。



しばらく待たされた結果は、1席ならあるというものでした。
即座に、明日出直しましょうと、お断りしました。そして、明日の4人の座席を確保しました。



ゲートに戻った段階で、航空会社職員に確かめるべきだったのかも知れません。一方、航空会社にしても、チェック
インカウンターで受け付けた人数と、実際に搭乗した人数を比べれば、3人足りないことが直ぐに分かるのですが、
その確認を怠っていたようです。結果、荷物だけが、ロアタンまで行ったことになります。



今日の宿泊分をキャンセルしなければなりません。手配を依頼していた旅行会社へ行き、手続きしました。



一方、警察から戻って来られたMさんは、ロアタンへ行けなくなってしまったと言われました。何でも、グアテマラ
の大型トレーラーの持主から依頼を受けた弁護士が、事故は止まっている車にぶつけたのではなく、双方が走行中に
起こったものだったと主張したために、明日、現場検証が行われることになってしまったそうです。



是非もありません。別に急ぐ旅ではありませんが、行く積りです。Nさんも、それなら一緒に行きましょうという
ことになり、再度、旅行会社に寄って変更してもらいました。



思わぬ時間を手にして、映画を見ることにしました。いつものムルティプラサで、バビロニアとかという映画と
マンマ・ミーアが続いて上映されていました。バビロニアでは、大掛かりなセットに圧倒されます。どこまで
エスカレートしていくのか、見る方には楽しいものです。マンマ・ミーアでは、ギリシャエーゲ海ブルーが
美しく映されていました。メリル・ストリープ始め、誰よりも出演者自身が楽しんでいました。心から楽しんで
いることが映画になり、観客を楽しませることになります。そんな冒険をしているような映画に思えました。



アパートへの帰路、Nさんから電話が入りました。夕食の誘いでした。Nさんのガリフナ人の友人Bさんも一緒で、
向かった先は、トニーローマでした。入口では、Mさんご夫妻が待っておられました。



Nさんは、調整員Kさんから電話を受けられたそうで、今朝、空港でお会いしたNさんからの連絡では、
カリブ海が大荒れのため、その後のイスラス・デ・ラ・バイーアのグアナハ訪問を中止されたというものでした。
ロアタン行きを、どうするのかを確認されたかったようです。そのために、夕食に誘われたようです。
即座に、中止しましょうと応えました。
今日の出来事の全てが、ロアタンへは、行かない方が良いと示唆しているように思えました。
無理する必要は、何もありません。Nさんも、そのお積りだったようです。



Bさんを送られたNさんが、戻ってこられました。
Mさんご夫妻を送ったところで、Mさん宅で、お茶にすることになりました。



メールを開くと、11月1日に予定されていた第4回日本祭が、開催側のコパン・ルイナス市によって中止された
ことを伝えるものでした。大雨による被害や、非常事態宣言を考慮された結果のようです。



長かった1日が終わりました。









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