雨の日ならではの体験でした。

雨は、昨日も降ったのですが、直ぐに止み、その後は、日が照るなど、一時的なことでした。
ところが今日は、夕べからの雨が降り続いています。時に、とても強い雨でした。



せっかくガリフナのコミュニティにいるのですが、外出の予定が立ちません。
サンタフェで、のんびりしなさいということなのかと思いました。



夕方になって、サンタフェのL市長さんが、来られました。
3人とも、L市長宅の夕食に招待してもらえるようです。



カサーベというのは、ユッカ100%で作ったパンだそうです。直径60センチはあったでしょうか、厚さは、
ポテトチップスを2枚ほど重ねたような感じです。プラタノかギネオという、いずれもバナナの種類なの
ですが、そのバナナで作ったパンは、マチューカだそうで、蒸しパンを思わせるものです。そのまま食べ
ても美味しいのですが、スープにつけて食べるのが習慣だそうです。



夕食に準備されていたスープは、海鮮スープでした。
これまで、太平洋岸のアマパラに面したコヨリートと、カリブ海に浮かぶイスラス・デ・ラ・バイーア
ウティラでしか食べていません。どちらも美味しかったので、記憶に鮮明に残っているのですが、ご馳走に
なったスープは、とても家庭の味とは思えないもので、一口で唸るほどでした。



中南米産のザリガニ、ハイバは、ガリフナの言葉では、ハロルドと呼ばれているそうです。以前は、とても
安い食材だったそうですが、今は高級食材に変わってしまったそうです。カマロン・デ・アグアと呼ばれて
いる海老は、ガリフナでは、イスルだそうで、そこに、カラコルという巻貝や魚が加わると、とても幸せな
味のスープになります。1時間ほどで、作れるそうです。



ガリフナの人達には、晩酌の習慣があるそうですが、中には、昼間から飲んでいる人もいるそうです。
この間、マヌエル・ボニージャ国立劇場で、ガリフナのコンサートの後で、ガリフナの食べ物とギフィティ
というお酒が振舞われました。ギフィティは、とても度の強いお酒でした。



L市長に電話が入りました。
何か連絡があったようです。雨の中を、出かけることになりました。途中、どこかに寄っていました。



道は、雨のため、あちこちに水たまりがありました。途中、橋のない川がありました。普通に考えると行き
止まりなのですが、その川の中を直線ではなく、左に楕円を描くように進み、川を渡ってしまいました。
その先に、建設中の橋がありましたが、そこでも、橋の脇の川の中を進んでしまいました。



人が大勢いました。川には、車が浸かっていました。向こう岸でダンプが川の中の車輌を引き上げようとして
いるのですが、ロープの長さが足りないようです。そのロープを持って来てもらうための電話だったようです。



川には、コンクリートで作ったと思われる道が通っているのですが、道は完全に冠水していて、増水した川の
勢いが、渡ろうとしていた車を、押し流してしまったようです。ロープを継ぎ足して、少しずつ向こう岸に
引き上げていきました。



向こう岸で止まっていた車が動き出しました。車には、スピードと重量が必要なようです。1台渡ると、
堰を切ったように続いてきました。川にいた車は、タイミングの悪い時に流されたようです。



戻る時には、荷台のスペースに人が乗れます。運転席に3人、後部座席に3人、そして、荷台です。
これから、戻る訳ですが、ということは、また、あの川を渡ることになります。小雨とはいえ、降り続いて
います。川は、更に増水していることになります。重量は、十分ですが、果たして川を渡れるのかどうか、
心配よりも興味が湧いてきました。



車体を半分水に浸かりながら、走りきりました。どのコースが渡りやすいのかを良く知っています。
無事に2本の川を渡りました。車は、トヨタの4輪駆動ピックアップでしたが、何故人気があるのかを、体験
できました。都会だけを走行している分には、車の性能を気にする必要などありませんが、こうした所では、
まさに生活の足です。乗用車タイプでは、何処にも行けないかも知れません。



車で川を渡るという望まない経験をさせてもらいました。





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