土産物アンケート結果のプレゼンテーションです。

土産プロジェクトメンバーによって、INFOPヴァジェ・デ・アンヘレス校で、7月と8月に実施された土産物に
関してのアンケート調査結果のプレゼンテーションが行われました。



ヴァジェ・デ・アンヘレスは、首都テグシガルパ近郊の観光スポットで、伝統的な木工の土産物の産地として
知られている所です。プレゼンテーションは、間もなくINFOPを卒業していく学生達へアンケートの調査結果を
知らせるタイミングとなりました。



アンケートは、外国人観光客だけではなく、もちろんホンジュラス人に対しても行われました。
どんなお土産をいくらで買ったのか、買物の予算や好みなど、観光地での購入動機や誰のためのものなのか
など、また、ヴァジェ・デ・アンヘレスや土産店に対しての印象などにも触れていました。



一方、観光客を受け入れる側のお店に対しても、どんなものが売れているのか、その品物や価格、売上は、
曜日によって、どのような差があるのかなどが、ヒアリングされていました。



青年海外協力隊の経済隊員で、市場調査が職種のYさんが、アンケート結果を商品別に細かく分析して発表
されました。分かり易いパワーポイントに、赴任することが決まってから習得されたとは、とても思えない
流暢なスペイン語で、会場の学生達や先生に質問を投げかけていました。
外国人とホンジュラス人の買物には、大きな差がありました。また、何も買わなかった人達のアンケートの
回答に関しては、特に熱心に耳を傾けられていたように思えました。



実際に、商品化に向けた実験も行われていました。
バナナやニンジンの皮、使用後の紅茶などから紙を作り、その紙で、栞や箱などを作っていました。また、
売れ筋のTシャツへ取り組む考え方など、いずれにしても、その土地の特色をいかに土産物に結び付けて
いくのか、軽くてかさばらないもの、これまで利用してきた素材以外のもの、但し、ホンジュラスにある
素材であることなど、INFOPの学生達と一緒にやって行くための具体的な提案が整えられていました。



何となく分かってきたのは、どうも、自分達の行動を自分達で制限してしまっているのではないかと思えて
きたことです。従って、創意工夫という考え方が見えにくく、むしろ程遠いのではないかという印象さえ
持ちました。



現在の日本で、企業の小集団活動が、どのように取り組まれているのかは、全く分かっていませんが、
ホンジュラスでは、小集団活動の考え方や、TQC活動などの導入が、ぴったりな時期のように思えます。



実際、青年海外協力隊員とシニア海外ボランティアが一緒になって、プロジェクトに取り組むというのも、
ボランティア活動の新しい試みのように思えました。







Yさんが、テグシガルパへの帰路、突然、乗馬クラブを見学したいと切り出しました。どんな所なのか、
一緒に見に行くことにしました。



アーチをくぐって、中に進みました。馬は、1頭ずつ仕切られていました。生き物を扱っている訳ですが、
とても手入れが行き届いているように思えました。



オーナーは、K女性でした。もらった名刺には、Club Ecuestre La Herradura(馬蹄クラブ)と書かれ、
馬蹄形がデザインされていました。ひょんなことから、パレスチナ出身だと分かりました。明後日から、
ラ・セイバへ行くことになっていますが、宿泊先のキンタ・レアル・ホテルのオーナーが、パレスチナ
だと聞いていましたので尋ねたら、そのようでした。



パレスチナ問題という、言葉は承知していますが、いろいろな意味で、本当に遠い国です。これまでに、
もしかしたら、何処かですれ違っていたかも知れませんが、パレスチナ人と分かって話を交わしたのは、
初めてのことです。その昔、着の身着のままで国を追われたのか、あるいは、十分な資産を持って海外へ
向かったのかは、知る由もありませんが、こうして、ホンジュラスで、そうした人達がいることを知るのは、
何だか不思議な気がします。



ここでも、Yさんは、今度は、流暢な英語で話を交わしていました。練習時間は、午前が主体のようです。
Yさんの場合は、会員になって年会費を納めるより、ビジターで都度払いの方が、経済的だとアドバイス
されていました。



20年前、モンタナへ行った時に、馬に乗ったことを思い出しました。車では決して入れない林の中を抜けて
行きました。ここでは、単に馬で移動するのではなく、スペインのカディスで見た人馬一体のように、優雅に
乗りこなすことになるようです。



Kさんからは、馬の印象は、あまり感じられませんでしたが、事務所にいた男性は、とても馬が好きだという
ような顔をしていました。よく動物が飼い主に似るという言葉がありますが、人も好きな動物に似ていくこと
があるのかも知れません。そんな気持でYさんを見ていると、何となく馬が好きそうな顔に思えてきました。







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