観光庁の壁画は、まだ継続されています。
フロアー毎に、それぞれの部門が取り組んでいる仕事の内容や、
ホンジュラスの観光の魅力を、壁画で表現しています。
さすがに、2階から上の階となると、関係者以外は、なかなか立ち入り出来ませんが、
一般に解放されている中二階では、学生や社会人を、よく見かけます。
5階の壁画は、ヨホア湖を下地にして、ホンジュラスの鳥を紹介するものでした。
平面の壁画に凹凸をつけ、枝を加えて立体的に表現していました。
中米を代表する鳥のケツァールを始め、オオハシ、ホワイトホークやブラックホーク、また、
ツルやトキコウの種類や、キツツキ、ヒタキ、フクロウなどが紹介されていました。
通りかかったGさんの話では、8年ほど前に、ケツァールを見るために、木の葉を身にまとい、
7時間から8時間、ケツァールが好物にしているという木の下で、実を食べに来るのを、ひたすら
待ったことがあったと言われました。長い尾がある方がオスだそうです。
鳥の中では、Colibrí Esmeralda(コリブリ・エスメラルダ)と呼ばれるエメラルド・ハチドリは、
世界でも、ここホンジュラスでしか見られないそうです。
ホンジュラスにしかないという意味では、中二階の壁画は、Escarabajo Gema(エスカラバッホ・
ヘーマ)と呼ばれている宝石のカブトムシを取り上げていました。カブトムシの美しい色彩が
宝石を思わせるようです。
正倉院の玉虫厨子を思い出していました。とりわけ、黄金の宝石という新種のカブトムシは、
ラ・ムラージャ国立公園、ピコ・ピホール国立公園、クスーコ国立公園で生息しているそうです。
5階と中二階のグループは、HONDURAS Todo esta aqui(ホンジュラス、全てが、ここにある)という
ロゴ表現を意識した題材を選んだもののようです。