一夜にして、人生が変わったオペラ歌手の物語が紹介されていました。
今朝、何気なくテレビを見ていたら、英国での奇跡の物語が紹介されていました。オーディション番組で、
ここで認められると、プロとしての道が約束されるというものでした。ただ、審査員にしても、番組プロ
デューサーにしても、辛口で知られているようで、並大抵なパフォーマンスでは通用しないようでした。
容姿や自分に自信が持てない男性には、オペラ歌手になりたいという、ただ一つの夢があり、その夢を追い
続けていました。インターネットで知り合ったという女性と結婚したそうですが、その後、腫瘍の手術を受け
たり、交通事故に遭遇したり、それが原因で職を失ったりと不運が待ち構えていました。多額の請求書を前に
して、妻の反対を押し切って、オペラの勉強を中断したそうですが、このオーディション番組に出会うことに
なります。
審査員始め大勢の観客は、何時も何か奇抜なパフォーマンスを期待していたようです。そこに、やぼったい
スーツ姿の男性が、舞台に立ちました。名前は、ポール、職業は、携帯電話のセールスマンです。何を披露
してくれるのという審査員の言葉に、ポールは、オペラを歌いますと応えました。初めて、大勢の観客を前に
して歌うことになります。会場は、期待はずれというか、場違いのようなしらけた雰囲気でした。
静まり返った会場で、ポールは、誰も寝てはならぬを歌い始めました。桁違いの実力でした。出だしを聴いた
だけで、目に涙するほどの感動でした。歌い終わると、会場には、割れんばかりの拍手が鳴り響いていました。
審査員は、期待していなかったことを率直に認めていました。
その後、チャンピオン大会だったのか、最終の審査も勝ち抜き、オペラ歌手としての道を拓くことが出来ました。
レコードは、ワンチャンスとネーミングされ400万枚を売り上げたそうです。また、来日公演も決定したようです。
恐らく、そのための事前紹介だったのでしょうが、この話は、既に2年前に、SECのＮさんから知らされていた
ことを思い出しました。
自分の夢を諦めず、オペラ歌手として、自らの人生を切り拓いたサクセスストーリーです。
自分に自信が持てるか、持てないのかは、紙一重なのかも知れません。ポール氏の言葉も紹介されていました。
いつも自分に正直なこと、妻を愛し続けること。
日本公演では、是非、足を運びたいと思いました。
