新報道2001という番組で、イノベーションが紹介されていました。

何気なくテレビのスイッチを入れたら、イノベーションスペシャルの文字がありました。
新聞のテレビ欄を見ると、あの爆発ヒット商品生む企業力と書かれていました。



売上が伸び悩んでいたパン屋さんは、破壊することから始めるようにアドバイスされたそうです。何を破壊
すれば良いのかを考えていったら、それまでの材料を全て変えることになったそうです。小麦粉は北海道産、
砂糖もサトウキビからのもの、そして、酵母は、時間はかかるものの天然酵母にしたそうです。



原価を考えないでパンを作った結果、食パンの販売価格は、1本3,300円になったそうです。
通常パンは焼き立てが売りですが、日が経っても美味しく食べられるパンが売りとなったそうです。
また、販売は全てインターネットを通して行われ、宅急便で届けられるそうです。



文具メーカー・キングジムポメラという電子メモは、年間3万台売れると、ヒット商品と呼ばれる業界で、
販売から4ヶ月で3万台を売り上げたそうです。文庫本ほどの大きさで、折りたたまれたキーボードを開くと
両手で入力できるものです。商品化への最終会議では、大学教授だけが賛成されたそうです。教授には、
機能を付加するのではなく、単純な機能のデジタル文具商品に、マイナーチェンジされていたウオークマンの
イメージが重なり、電子メモの新しい需要が見えていたようです。



これが欲しい、あれがあったら便利だというところからスタートしているそうですが、アイデアの商品化会議
では、厳しい指摘がなされ、大抵のアイデアが没になっていました。ところが、この没になったアイデアは、
企業の宝だとも言っていました。商品化されるためには、更なる工夫や、市場のタイミングなども必要なの
かも知れません。



何かを立ち上げる時には、企業の力が結集されますが、しばらく経つと、それがどうなったのか分からなく
なってしまうのが一般的だそうです。その辺が、きちんと学習されていて、次に引き継がれている企業は、
長い間には、大きな力を発揮すると言われていました。何かをしようということすら少ないのかも知れません。
先ずやってみましょうという浜松の方言、やらまいかという言葉と気概が紹介されていました。



自然に学ぶことからも、イノベーションされていくようです。バイオミメティクスという言葉が遣われて
いました。自然界は、ナノレベルの話になるそうです。昆虫のタマムシ色の美しさを、塗料を使わないで
表したり、刺されたのに気がつかない蚊の針からヒントを得た商品や、カタツムリを参考にした車の排気
ガスにも汚れにくく、雨が降るほど綺麗になっていく外壁材が、既に実用化されていました。



また、蚕のシルクを食材として考えることで、こしと艶のある麺が作られていました。
このシルクには、脂肪を吸収する性質があるそうで、ダイエットへの期待もあるようです。



知恵を集めれば、まだまだやれるということなのかも知れません。アイデアを認められても、直ぐに商品化
される訳ではないようですので、企業風土ということもあるかも知れません。
守・破・離を、懐かしく思い出していました。






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