世界仰天ニュースは、狂犬病を取り上げていました。

米国の実話でした。母親と一緒に教会へ行った娘が、帰り際に、道で横になっていたこうもりを見つけ、
近づいて、手を差し伸べた時に、ほんの少しですが、指を咬まれて血が出てしまいました。家に帰って
から洗ったそうです。



3週間後、娘は、発熱しました。母親には、風邪の症状のように思えて、風邪薬を与え、コップに入った水を
渡そうとしたのですが、娘は、水を嫌がりました。ベッドの上で震え出したので、暖房を入れたところ、
今度は、風の音を嫌い、止めるように頼みました。更に、幻覚症状が出て、体が痙攣し始めました。



娘は、救急病院に運ばれ、取り敢えず、痙攣を止める注射が打たれました。当直医の判断は、こうもりに
咬まれたこと、恐水症、恐風症、痙攣、幻覚症状といったことから、狂犬病と判断されました。狂犬病
発症致死率は、100%と言われています。



当直医は、他の分野の医者のアドバイスを求めました。脳外科医が、弛緩剤を投与して、筋肉の活動を
止めることを提案しましたが、この場合は、仮に生還出来ても、脳に障害が残るリスクがあるそうです。
既に、3週間が過ぎていて、一刻の猶予もないことがら、両親は、当直医の申し出を承諾しました。



それから1ヵ月後、ようやくウイルスの数が減り始めました。更に、1週間後、全てのウイルスが死滅した
ことが確認されました。そして、今度は、長い眠りを覚ますための注射が打たれました。幸いなことに、
娘は、意識が戻りました。



リハビリの日々が続き、2ヵ月後には、犬と一緒に走れるようにまでなっていました。娘の夢は、獣医に
なることで、こうもりへの恐怖もないようです。



ハッピーエンドで良かったのですが、ほんの些細なことから、そんなことになるなど、どこに災難が潜んで
いるか分かりません。過敏になっても仕方がないのでしょうが、用心するに越したことはないようです。






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