今日のフジテレビの金曜プレステージは、森光子さんでした。

テレビ欄には、森光子独占密着533日 放浪記2000回㊙舞台裏、祝・国民栄誉賞喜び、永久保存版・
お祝い芸能人が続々・・・・その時楽屋は、プライベート映像に89歳素顔、美空ひばり歌う聖夜の奇跡
㊙交遊、戦争・結核・・・・41歳初主演とありました。



また、森光子が主演してきた舞台「放浪記」が、9日に上演2000回を迎え、国民栄誉賞も贈られるという。その
熱気から一拍おいて、89歳での偉業達成までの道程を振り返る。一昨年11月からの1年半をカメラで追った。
森は各地での公演の合間を縫って、トークショーなどの仕事をこなし、好きな野球やコンサートにも足を運ぶ。
活動的な森を紹介する一方で、練習や本番、開演前の楽屋での茶飲み話など、公演ごとに反復される風景を
じっくりと映す。欲を言えば、森の心の内をもっと知りたかった、という記名記事がありました。



放浪記の「花の命は短くて、苦しきのみこと多かりき」という言葉は、よく知られています。舞台は、3時間45分
だそうです。舞台の度に、自分の台詞を全て書き写すそうですが、その都度、新しい発見があるそうです。



作家林芙美子と女優森光子の共通点として、長く辛い下積み時代、一躍脚光を浴びたこと、哀しい恋と別れ、
が挙げられていました。観客は、林芙美子の物語を見ながら、森光子の人生を感じている、ともありました。



生きることとは、放浪記を演じること。自分のためで、お客様のためだなどと、カッコいいことは言わない。
舞台で、「これだけじゃないんだぞ、あたしの人生は、これだけじゃないんだぞ。」と、自分に言い聞かせて
いる台詞があります。



また、「あいつより、上手いはずだが、なぜうれぬ」という自作川柳にあるように、41歳で初めて掴んだ主演
と言われています。それ以上に、人生の初めての出会いだったのかも知れません。走り続けてさえいれば、
必ず喜びが待っている。好きな言葉は、明日は明日の風が吹く、だそうです。



2000回の舞台後の挨拶は、表現のもっと豊かな女優になりたい、というものでした。
89歳の今も、道を究められているようです。





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