今日のNHK番組・課外授業は、地図を楽しむものでした。

先輩が母校を訪ねて授業をするという番組で、講師は、今尾恵介さんでした。



地図というのは、社会科の授業で習った25万分の1などの地図で、等高線や記号で表されたものです。
家の形の中に杖がある記号は、老人ホームでした。また、算盤の珠のひし形の上下に、線が引かれた
ものは、税務署の印でした。



今尾さんは、中学生の頃から、等高線を見るだけで、その地形を想像できたそうです。
そして、地図の魅力から、遂に、ご自分の職業にされたそうです。



自分達が暮らしている地域を知るために、クラスの生徒を、道、川、地名の3班に分ける課外授業を
実施されました。



道は、多少の曲線がある方が昔からのもので、区画整理された道と区別できることを教えられていました。
地図には、確かに川があるのですが、途中で消えてしまっていました。宅地化が進み、川は、どうやら
地下を流れていました。また、地図にある地名を探す班では、古くからある家に聞き込みをしていました。



今尾講師は、子供達の好奇心や発想を引き出されていました。



地図の上では、はっきり神社の印があるのですが、案外見過ごしてしまっていたり、昔は、農家には、必ず
お稲荷さんの祠があったことなどを調べたりしていました。サン・シャドウというマンションの名前を見つけて
メモしていました。その辺りを示す地図には、日影という地名があり、結びついていました。
それなら、向こう側は、陽が当るのではないかなどと、等高線を見ながら連想していました。



音橋という名前から、川の流れが強かったからではないかとか、蛙がうるさかったのかも知れないなど、
先入観や固定概念といったものにとらわれない子供達の自由な発想が聞けました。今尾講師も、子供達が
短時間の内に、その当時の人達がどのように暮らしていたのかといったことにまで踏み込んで考えている
姿勢に驚かれていました。



ホンジュラスには、首都テグシガルパの郊外に、カンタラーナという蛙が鳴くという地名があります。
もっと地名の由来なども確認しておけば良かったなどと思ってしまいました。






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