今日のSECトピックスでは、テレビニュースの孤独死を紹介しました。

松戸市と新宿区のマンモス団地が紹介されていました。8000人や、5000人の団地住民の中には、一人暮らしの
方も大勢います。



松戸市のマンモス団地自治会の会長には、ショッキングな事件がありました。
数年前、団地内の部屋から白骨化した孤独死が発見されたそうです。亡くなられてから3年が経っていたようです
が、銀行口座には、まだ預金残高があったため、月々の家賃は、死後も自動的に引き落とされていたそうです。



孤独死は、年配者に限ったことではありません。30代、40代の一人暮らしの人にもありました。一般的には、
死後1週間以内に発見されているそうですが、中には、3ヶ月以上経ってからという人も少なくないそうです。



便りがないのは、良い知らせということわざがあります。離れて暮らしている人達が、定期的に家族や友人と
連絡を取り合っているとは限りません。また、遠い親戚より近くの他人という言葉がありますが、住んでいる
地域によっては、近所付き合いという言葉そのものが、死語となっている所があるかも知れません。



松戸市自治会では、孤独死ゼロを目指して、団地の中に、一人暮らしの住民が相互に交流できる場を設置
しました。また、新聞配達時に自治会の会報誌を便乗させてもらったり、郵便物などが溜まっている部屋を
見つけたら連絡してもらったりしています。希望者には緊急時の電話連絡網の登録がありました。
新宿区の場合は、団地内にある喫茶店が、毎日の交流の場であり、顔を合わせることがないと電話するなど、
日々の安否確認の場になっていました。



番組の中で、孤独死は、松戸市に限ったことではなく、現在の日本の縮図だということを、再三説明されて
いました。



一人暮らしの人に場所が提供されることは、概ね好評なのですが、中には、人との交流を全く望まない方も
おられるようです。そうした人達を巻き込んでいくのは容易なことではないように思われます。民生委員の
方達との連携など、お節介と思われるほどの努力をされていました。交流を拒む人に対しては、個人情報を
考慮しなければならないという問題もあります。



ホンジュラスでは、孤独死という言葉を、聞きませんでした。どんなに離れていても、セマーナ・サンタや、
クリスマスの時には、家族が集って共に過します。繰返しとなりますが、ホンジュラスの挨拶の場合、男性は、
強い握手の後、互いに相手の背中をポンポン叩きます。女性とは頬にキスします。女性同士も同様に、頬に
キスします。そうした肌に触れ合う文化、コミュニケーションが、ごく自然に、お互いの絆を確認し合って
いるのかも知れません。



以前、日本の団地で、向かいの部屋から人が出てきそうな気配を感じたら、じっとして、相手をやり過ごして
から、ドアを開けるということを聞いたことがありました。挨拶という最小限の人間関係をも煩わしく感じ、
挨拶することを嫌う傾向にあるようです。時代が人を変えてしまったのかも知れません。



現在の自分の場の確認、また、将来の自分の居場所が、どうなっていくのか、家族や友人、周囲との関係や
周辺の変化、そして、自身の体力や気力なども考慮しながら、再認識しておく必要があるのかも知れません。







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