刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史(二夜連続放送初日)を見ました。

新聞のテレビ面には、テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル。昭和に実在した「鬼の刑事」の物語。
手がけた殺人事件124件。吉展ちゃん事件、帝銀事件三億円事件といった大事件の文字が並んでいました。



俳優の渡辺謙さんが、主役の平塚八兵衛氏を演じられました。



ドラマでは、昭和の時代が再現されていました。道路は、舗装などされていなく、家も木造でこぢんまりと
したものでした。家の中には、ちゃぶ台があり、小物などからも子供の頃を懐かしく思い出せてくれました。
外では、子供がフラフープで遊んでいるシーンもありました。夜中の不意の来客に、隣の家に酒を借りにいく
場面もありました。隣近所とは、当たり前のように付き合いがあった時代背景も反映されていました。



当時の百円玉は銀貨で、稲穂や鳳凰のデザインは、とても風格がありました。ニコヨンという言葉は確か、
百円玉2個に十円玉4個の240円のことで、ドカタと呼ばれた日雇い労働者の最低賃金だったと思います。
ドカタ殺すに刃物はいらぬ雨の三日も降ればよい、といった言葉がありました。百万長者という言葉も
覚えています。



吉展ちゃん誘拐事件の身代金は50万円でした。



日常のテレビ番組には、刑事ドラマが数多くあります。根強い人気があるようですが、いつも番組の終わりに、
このドラマは、フィクションであると明示されています。それだけに、実際にあった事件そのものを、実際に
担当した刑事を主人公にしていますので、見応えがあります。



米国には、映画俳優や監督に司会のジェイムズ・リプトン氏がインタビューするアクターズ・スタジオという
テレビ番組があります。その中で、トム・ハンクス氏が、アポロ13号の役を引き受けた時、良くも悪くても、
これからは、自分が本人だと役の人物になることを宣言していました。



渡辺謙さんは、集合時間の1時間以上前には、撮影現場に来られていたそうです。昭和という時代を感じられ、
時代の中に入られていたのかも知れません。渡辺謙さんは、主人公の平塚八兵衛になりきられていました。



このドラマの紹介番組がありましたが、昭和を時代劇と言われた言葉が印象的でした。
明日の続きが楽しみです。






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