ホンジュラス 軍がクーデター 大統領、コスタリカ亡命

今朝の東京新聞朝刊記事の見出しです。
28日、ホンジュラスの首都テグシガルパで、大統領府を取り囲んだ装甲車の兵士達を非難する大統領支持
の市民ら=AFP・時事という写真付の記事でした。



[メキシコ市=共同]AP通信によると、中米ホンジュラスのセラヤ大統領の側近は二十八日、実施をめぐり
賛否が分かれていた憲法改正のための制憲議会招集の是非をめぐる国民投票予定日の同日、兵士らが大統領
を拘束したと明らかにした。大統領は首都テグシガルパ郊外の空軍基地に連行されたという。
事実上のクーデターとみられる。



米CNNスペイン語放送は二十八日、セラヤ大統領がコスタリカに亡命を求め、同国に到着したと報じた。



国民投票をめぐっては、大統領が現行憲法では認められていない再選を企画しているとして、野党だけでなく
与党からも反発が出ていた。最高裁などが違法と認定したが、大統領は貧困層などの支持を背景に強行する
構えを見せていた。



大統領は先週、国民投票への協力を拒んだ軍統合参謀本部議長の解任を発表したほか、オレジャナ国防相
辞任を提出。国政が混乱していた。



このニュースは、朝からテレビでもNHKや民放で繰返し報道されていました。
テレビに映されたセラヤ大統領は、パジャマ姿でした。



ホンジュラスの首都テグシガルパで活動中のJICAシニア海外ボランティアのMさんから、ブログのコメント欄に、
今回の事件の兆しから結果までを、いち早く知らせてもらっていましたが、外出していましたので、タイムリ
には見ることが出来ませんでした。



今回の政変ニュースは、外出先の東京新聞で知りましたが、読売新聞では、夕刊で、このニュースが扱われて
いました。



ホンジュラスで政変 大統領を軍が追放



リオデジャネイロ=小寺以作」中米ホンジュラスのセラヤ大統領が28日、大統領官邸で軍に拘束された。
AP通信によると、大統領は、空軍機でコスタリカに出国させられた。国会は同日、大統領が「憲法違反を
犯した」として、罷免を決議、与党・自由党のロベルト・ミチェレッティ国会議長(60)を暫定大統領に
選任した。セラヤ氏は「違法なクーデターだ」と反発、辞任を拒否している。



セラヤ氏は28日、憲法で禁じられた連続再選を可能にするための改憲に向けた制憲議会招集の是非を問う
国民投票を強行する予定で、軍が投票を阻止するため強硬手段に出たものとみられる。投票は中止された。



セラヤ氏は、改憲を経て、11月の大統領選での再選を狙っていた。28日の国民投票には最高裁違憲判決を
出しており、軍や与党内部から強引な手続に反発が強まった。今月24日、セラヤ氏が改憲反対派の軍参謀長
を解任したことで、軍との緊張が決定的となった。



暫定大統領に選任されたミチェレッティ氏は28日、就任式で「私は、法的手続きを経て大統領になった」と
正当性を主張した。セラヤ氏は昨年来、反米左派のチャベスベネズエラ大統領への急接近を際立たせて
おり、政界では、急激な左傾化への反発も広がっていた。





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