JICAシニア海外ボランティア帰国報告会がありました。

JICAシニア海外ボランティアとして、場と期間を与えられた一人一人のかけがえのない体験報告です。
全く異なる専門分野の報告では、自分を重ねることにはならないのですが、それでも発表を聞きながら、
それぞれの人の世界に一歩踏み込んでしまいます。



自閉症への対処として、走るという運動が取り入れられていました。部屋に閉じこもっていた人を、何とか
部屋の外に出るように仕向け、薬漬けだった治療から、徐々に薬を抜いていき、本来、自分自身の中に持って
いる力を目覚めさせ、活性化させていくという事例を聞きました。



症状と走るという行為の結びつきに、不思議さを感じました。恐らく、長い間の研究や経験などから、人の
体と心の成長を見つめ、そのバランスのズレなどから原因を探られたのかも知れません。健全な精神は健全
な肉体に宿るという言葉を思い出しました。人は、心だけではありませんし、肉体だけでもありません。
心が病んだ時、その原因を心だけに追求するのではなく、体を使うことによって心とのバランスを図るのは、
理に適っているのかも知れません。



パタゴニア(アルゼンチン)の観光要請(1年間)で活動されていた報告を聞きました。たまたま、地球ひろば
1階でもアルゼンチン国が特集されていて、観光パンフレットや地図などが配布されていました。報告会後、
個人的にヒアリングさせてもらいました。初対面なのに快く応じていただけたのも、JICAシニア海外ボラン
ティアという絆からなのかも知れません。



絆と言えば、現在ホンジュラスで活動されているM氏とは同期だそうです。人の縁というのは本当に不思議な
ものです。帰国報告会という場で、新たな出会いがありました。






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