ホンジュラス関係 各紙の記事です。

東京新聞
ホンジュラス セラヤ氏の復職に道 暫定政権譲歩、国会判断へ
[ニューヨーク=加藤美喜]中米ホンジュラスからの報道によると、六月のクーデターで大統領を解任された
セラヤ氏とミチェレッティ暫定政権は二十九日、国会が同氏の復職の是非を判断するとの和解案で合意した。
国会の判断は十一月二十九日の大統領選前に行われる見通しで、同国の政治混乱は四ヵ月ぶりに収束に向かう。
 ロイター通信によると、クリントン国務長官は訪問先のパキスタンで「歴史的合意」と歓迎。セラヤ氏も
「民主主義の勝利だ」と述べた。
 和解案はまた、セラヤ氏と暫定政権の双方が十一月の大統領選の結果を受け入れることも要求。現行憲法
大統領の再選を認めていないため、セラヤ氏は復帰しても来年一月で任期は終了する。
 セラヤ氏は大統領再選を可能にする憲法改正を目指して軍や国会と対立し、六月二十八日に国外追放された。
 米欧や中南米諸国はクーデターを非難。セラヤ氏が復職して任期を全うしない限り、十一月の大統領結果を
承認しないとして、暫定政権側に譲歩を求めていた。



毎日新聞
ホンジュラス 大統領復帰 国会判断へ
暫定政権と合意 4ヵ月ぶり混乱収束
[メキシコ市・庭田学]中米ホンジュラスのクーデターで発足した暫定政権と、追放されたセラヤ大統領は29日、
セラヤ氏の復帰を国会の判断に委ねることなどで合意した。11月29日に予定されている次期大統領選の正当性を
認めることでも合意し、6月28日のクーデター以来続いた混乱は4ヵ月ぶりに収束に向かうことになった。
 国連など国際社会は暫定政権を認めず、セラヤ氏の復帰を求めてきた。「和解のための政権を発足させる」と
した双方の合意によると、最高裁の「意見」を受け、国会がセラヤ氏の復帰を判断する。暫定政権側が譲歩した
形だが、国内には第三者が暫定大統領に就任すべきだとの意見も強く、最高裁と国会の対応が注目される。
 AP通信によると、首都テグシガルパのブラジル大使館に滞在中のセラヤ氏は29日、「楽観している。私が政権に復帰し、平和が訪れると期待している」と語った。同氏側の交渉団は「セラヤ氏は国会の決定を受け入れる」とし
ている。
 中断していたセラヤ氏と暫定政権の交渉は、28日のシャノン米国務次官補(中南米担当)のホンジュラス入りで
急展開した。次官補はセラヤ氏とミチェレッティ暫定大統領と個別に会談。「大統領選まで1ヵ月となり、時間
切れになりつつある。できるだけ早い合意が必要だ」と双方に迫っていた。
 11月の大統領選については、左派のセラヤ氏の盟友国であるベネズエラボリビアニカラグアなどが「クーデ
ター政権下での選挙は承認できない」との方針を決定。選挙の正当性が危ぶまれていた。セラヤ氏は復帰しても、
来年1月27日に任期満了を迎える。現憲法は大統領の再選を認めていない。
 大統領選には7人が立候補しているが、野党・国民党のロボ氏と与党・自由党のサントス氏による事実上の一騎
打ち。



ホンジュラスのクーデターを巡る経緯
6月28日 セラヤ大統領を軍が拘束し、コスタリカに移送。国会はミチェレッティ国会議長を暫定大統領に指名
7月 5日 セラヤ氏が航空機で帰国を図るも軍が阻止
7日 クリントン国務長官がセラヤ氏と会談。コスタリカによる調停交渉を支持
 9日 コスタリカの仲介で交渉始まるも進展なし
 24日 セラヤ氏、陸路ホンジュラス領内に一時入る
8月27日 ミチェレッティ暫定大統領、大統領辞任を条件にセラヤ氏の帰国を認めると提案
9月21日 セラヤ氏、ひそかに帰国し、首都テグシガルパのブラジル大使館に滞在
10月7日 セラヤ氏側と暫定政権側の交渉開始



日本経済新聞 ダイジェスト
追放のセラヤ氏大統領復職へ
サンパウロ=檀上誠]6月に発生したクーデターで政治的混乱が続いていた中米ホンジュラスで29日深夜(日本
時間30日午後)、追放されたセラヤ氏が大統領職に復帰することで、セラヤ氏側とクーデター政権側が合意した。
合意内容によるとセラヤ氏の復帰は、国会が最高裁の意見を踏まえた上で議決する。議決のための議会をいつ
開催するかは未定だが、セラヤ氏側は「数日以内」との見方を示している。



朝日新聞 地球24時
ホンジュラス 国会が大統領問題判断
[ロサンゼルス=堀内隆]中米ホンジュラスからの報道によると、クーデターで国外追放されたセラヤ大統領と
後継のミチェレッティ暫定大統領双方の交渉団が29日、混乱収拾のための合意に署名した。セラヤ氏の職務復帰
の判断を国会にゆだねるというセラヤ氏側の主張を、ミチェレッティ氏側が受け入れた。



産経新聞
セラヤ氏復職を国会が判断
中米ホンジュラスの6月のクーデターで大統領を解任されたセラヤ氏側と暫定政権側の代表団は29日、国会が
同氏の復職の是非を判断するとの合意に署名した。スペイン通信などが伝えた。復職を拒否してきた暫定政権
側が譲歩し、復職の可能性に道を開いた。国会の議決の日程は未定。(メキシコ市 共同)



読売新聞
国会が復帰判断へ
リオデジャネイロ=浜砂雅一]中米ホンジュラスで6月に起きたクーデターで大統領職を解任されたセラヤ氏
側と暫定政権側の代表団が29日、同氏の復帰を認めるかどうかの判断を国会に委ねることで合意した。AP通信
などが伝えた。



The Japan Times
Honduras pact may return Zelaya
Tegucigalpa AP
A top regional diplomatic official says negotiators for Honduras’interim and ousted leaders have
signed an agreement that allows for the possible return of deposed President Manuel Zelaya.
Organization of American States Secretary of Political affairs Victor Rico called the pact
“a beneficial accord for Honduras and Honduran democracy.”
Rico has not released a text of the agreement, but says it leaves an opening for Zelaya’s
reinstatement.
Interim President Rpberto Micheletti says the accord will leave Zelaya’s fate in the hands of
the Supreme Court and Congress.
However, the accord announced Thursday appears to contain the same stumbling blocks that have
stymied previous talks: The Supreme Court has already rejected Zelaya’s return.






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