出発まで、インターネット店で過しました。

コモドーロ・リバダビアは、ウシュアイアへの休息中継ポイントと考えていました。プエルト・マドリン
ように、バスターミナル内に、ホステルのインフォメーションがあると思っていたら、ターミナルから
離れた所に、観光案内所があると言われました。



荷物を考えると、歩けるような距離でも、タクシーを利用したくなります。タクシーよりレミィスの方が安い
と教えられました。ところが、ホステルという言葉が通じず、近くの一番安いホテルに連れて行かれました。



シングルは、1泊70ペソ(1,750円)でした。ブエノスアイレスのホステル料金の2倍です。インターネットは
ありませんし、朝食も付きません。通された部屋は、天井が高く明るいのですが、よく見ると、クモの糸が
上から垂れていて、横にも一本つながっていました。



取り払うように言った積りなのですが、年配の眼鏡の従業員には見えなかったようです。その内、お金を戻す
から他を当たってくれと言われてしまいました。報告を受けたオーナーから命じられたようです。難しい注文
をしている訳ではないと話していたら、通りかかった近くの部屋の人が、間に立ってくれました。



事情が分かり、クモの糸を取るための棒を持って来て、謝られました。



不思議な感覚でした。実は、プエルト・マドリン発のバスは、到着が2時間遅れました。こちらから尋ねない
限り、バス会社からの案内はありません。窓口の女性も、何時頃になるのかと尋ねられても、当惑している
だけです。待ち時間の代償として、コーヒーでも入れてくれませんか、と軽口を言ったのですが、苦笑いして
いるだけです。



やっと到着したドライバー氏に、2時間待っていたことを告げると、即座に、来ないよりマシでしょう、と言わ
れてしまいました。遅れたことを謝る訳でもなく、弁解する訳でもありません。二の句が告げませんでした。
考え方のベースが全く異なりますから、これでは喧嘩になりません。自分の非を認めないことを学習させられ
ました。元々、非などとは思っていないのかも知れません。



アルゼンチンで生活されている諸先輩がおられます。大なり小なり、そうしたカルチャーショックを受けられ
ながら、頑張ってこられたのだろうと思ってしまいました。



そう思っていたところに、勘違いを認めて詫びられたので、驚いてしまいました。



気楽な一人旅とはいえ、結構やることがあります。一人部屋なら、洗濯チャンスだと思いました。
紐を一本張るだけで、物干し竿代わりになります。



ホテルのチェックアウトは10時でした。リオ・ガジェーゴスへの出発時間は、19時30分ですので、インター
ネット店へ向かいました。利用料金は、1時間6ペソ(150円)で、10分オーバーする毎に、1ペソ(25円)追加と
言われました。



インターネットを利用する前に、電気を使わせてもらうことを交渉したら、同じ料金だと言われましたが、
冗談だったようで、直ぐに、いいよと応じてくれました。お陰で、長時間を過すことが出来ましたが、インター
ネットの料金は、2時間分の12ペソ(300円)で済みました。ダメモトの積もりで、自分の都合を、とにかく口に
してみることが大切なことのように思いました。



バスターミナルの軽食コーナーで、2リットル入りの水を買ったら、6ペソ(150円)と言われました。600円だと
思って驚いた表情を見せ、年齢割引はありませんかと、ふざけて言ったことから、会話が始まりました。



顔を見た印象からは、アルゼンチン人だと思っていたようです。お店の女性は、日本文化に興味を持っていて、
日本人だと分かると、ありがとう、と日本語を披露してくれました。そう言えば、プエルト・マドリンの自然
科学海洋博物館には、アルゼンチンの地域別の代表的な顔写真も展示されていました。



水を買って、ビールを振舞われたのは初めての経験です。



Cyber Patagonia インターネット店
Rivadavia 331 TEL:447-1492
09:00 – 24:00 無休





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