プエルト・バーラスからルート5を北上、プゥコンへ向かいました。

辺り一面、霧でした。



8時に朝食に降りて行くと、今日最初のお客様と言われました。日曜日は、出足が遅いようです。朝食担当の女性
は、ペルー人でした。冬の温度は1度か2度だそうで、雨が降ると着替えてから仕事することになるそうです。
防寒服や防寒靴があることは承知していても、とても高くて買えないと言っていました。



最低賃金は、165,000チリ・ペソ(31,300円)だそうです。この地で暮らす人にとって生活必需品とも思える服や靴が
高値の花で、ここにやってくる観光客は、レジャーの時にしか着用しませんが、誰もが防寒服も靴も備えています。



受付の若い女性はドイツ人で、バスターミナルへの9時の迎えのレミスを再確認してくれました。チリに来るまで、
ドイツ人観光客が、これほど多いとは思っていなかったそうです。ここでは、皆、お金はないけど、とても幸せ、
と言った言葉が強く印象に残りました。



以前、ホンジュラスでの経験を紹介しましたが、入院など、急にお金が必要になった時は、友人達が大きな箱を
用意して、職場毎に資金カンパを呼びかけていました。蓄えがないことは恥かしいことでも何でもないようです。
お金は、幸せの尺度としては、考えられていないのかも知れません。



ドイツ人にしても日本人にしても、この国の最低賃金で働く人達から見たら、羨ましい限りの収入なのでしょうが、
とても、そんな風には感じられず、何故なのだろうと首をかしげてしまいます。



お金がなくても生きていける社会、お金がないと生きていけない社会、いつから、そうなったのかは分かりません
が、昼夜が正反対の世界に来ると、また、異なった価値観に出会えるのかも知れません。



JACというのは、バス会社の名称でした。代理店前に集合するように言われていたのですが、ドライバー氏は、バス
ターミナルの方が間違いない、と向かってくれました。途中、線路を横切りました。貨物専用線だったそうです。
観光客用に列車を走らせる計画があると言っていました。



バスターミナルに到着すると、窓口で確認してくれました。レミスの料金は、1,500チリ・ペソ(約290円)で、
プゥコンまで約6時間のバス料金は、7,600チリ・ペソ(約1,450円)でした。



プゥコン手前のビジャリカ(VILLARRICA)でも、観光客が降りていきました。湖に面して、門構えの立派なホテルが
並んでいました。



プエルト・バーラス(PUERTO VARAS)で紹介されたホステルは、満室でした。バスターミナルの直ぐ横にあるホス
テルから誘われました。1泊9,000チリ・ペソ(約1,700円)で二人部屋。3泊するけど、年齢割引は、と持ち掛けたら、
3泊25,000チリ・ペソ(4,750円)と、少し引いてくれました。取り敢えず、今夜は一人部屋となります。



プゥコンに来て、やっと夏らしさを実感できました。





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