祝 内山 高志 WBAスーパーフェザー級王座 防衛

読売新聞の記事紹介です。



内山 連続KO防衛 WBAスーパーフェザー級

「戦慄の右」挑戦者失神 5回TKO



ボクシンング・ダブル世界タイトルマッチ(20日さいたまスーパーアリーナ)

世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級王者の内山高志(30)が、同級5位の

ロイ・ムクリス(23)(インドネシア)を5回2分27秒TKOで下し、2度目の防衛に成功

した。世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級1位の河野公平(29)は、同級

2位のトマス・ロハス(30)(メキシコ)に、0−3の判定で敗れ、王座奪取に失敗し

た。日本のジムに所属する男子の世界王者は4人。



失神した敗者が、リングから担架で運ばれていく。「気分的に嫌なものです

ね」。勝った内山にも笑顔はない。戦慄のTKO防衛だった。



 5回後半。ボディ攻撃のフェイントをかけると、腹を打たれ続けてきたムクリ

スが、たまらずガードを下げた。「チャンスかな、と思った」。がら空きの顔面

に、体重を乗せた右フックをたたき込んだ時点で、実質的に勝負あり。続くロー

プ際でのフィニッシュ5連打も、すべて見事にヒットしていた。



 デビュー戦から負け知らずの内山だが、戦いぶりには油断も増長もない。もっ

と早いラウンドで決められたのでは ― と問う報道陣に「序盤からKOを狙えば、

自分も力むのが嫌だった。一度体を硬くしたら、その試合は取り返しがつかな

い」。じわじわと痛めつける、いつもの戦法を徹底。課題の防衛も万全だった。



 これで6戦連続KO勝ち。王座を獲得した試合を含む3連続KOは日本初の快挙でも

ある。それでも「まだ先輩王者たちに追いついていない。もっと練習すれば、自

分はまだ伸びる」と、真顔で語る。



 地に足の着いた姿勢が、リング上でのすごみにつながっている。“危険なチャ

ンピオン”だ。 (込山駿)






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