沈黙の隣人。

初めてのプンタゴルダ出張は、JICAベリーズ事務所調整員の竹前様とすれ違いだったようです。
ベリーズシティからは1番遠いと思われているプンタゴルダへ何度も出張されている竹前様から、
先日宿泊したCoral House Innがプンタゴルダで1番のホテルであることを知らされました。

Coral House Innは、家族的なホテルでした。ロビーで大人しく横になっている大きな犬と猫には、
旅の疲れを癒されるかも知れません。目の前は海ですが、プールで泳げます。プールサイドのバー
では、冷えたビールが何よりのご馳走かも知れません。インターネットは、ホテルのコード番号を
入力しなくても接続できました。最も、アレさんこと、アレハンドラさんに手伝ってもらいました。
部屋には、停電に備えた懐中電灯、ロウソク、マッチ箱があり、宿泊客への配慮が十分にうかがえ
ました。

ところが、隣は墓地でした。

朝食時の話題で、後から墓地が出来るのは考えにくいよね。ホテルが何故このような場所を選んだ
のだろうと投げかけたら、ハインツさんが、不思議そうな顔をして、ドイツでは墓地の隣の土地は
高いと応えられました。何でも沈黙の隣人とか言われているそうで、要するに騒ぎなどの面倒が
一切ないことから、一般的に好まれているようです。

言われてみれば、なるほどと思いますが、日本で墓地の隣に家を建てたいと思う人がどの位いるの
だろうかと疑問に思ってしまいました。米国では、ゴルフコースに隣接した土地が高級住宅地だった
ように記憶しています。

そう言えば、台湾では、ホテルの真向かいに葬儀場があったことを思い出しました。確か行天宮という
名前だったと思いますが、台北市内の比較的便利な場所にありましたから、台湾の人達も、沈黙の隣人
の延長線で、何も気にかけていないのかも知れません。

口火を切れば、その瞬間だけは話をリードできます。それにしても考え方の違いと言えばいいのか、
話してみないと分らないものです。


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