ジョロ―ナ伝説のパチャカン(Patchacan)へ行きました。

前回のコロザル訪問時に、コロザルタクシー協会のマトゥ会長から、パチャカンのマヤ伝説を
教えてもらいました。その昔、生贄になったマヤ女性の白衣姿と泣き声を見聞きした人がいる
という話でした。どうやらマヤ伝説は、各地で残っているようです。

ジョロ―ナというと歌の題名になりますが、泣き女の意味で、葬式の列を泣きながら哀しみを
表現する職業の女性のことだそうですが、川で死なせてしまった子供を嘆き悲しんでいるとか、
子供を殺した母親が泣いているとか、中身が少しずつ異なってはいますが、ジョロ―ナの泣き女
そのものは変わらないようです。

コロザルのバスターミナルに併設されたマーケット横の広場から、パチャカン行の小型バスが
出ていました。30分間隔だそうで、料金は2ベリーズドル(1米ドル)でした。

他に客がいなかったこともあり、ドライバーのエルビィ氏にジョロ―ナ伝説を尋ねました。
自分は経験していないけど、見た人を知っているので案内すると言ってくれました。途中から
乗車した女性も、ジョロ―ナ伝説のことは承知していました。

コロザルタウンから約20分で、パチャカンに到着しました。パチャカンは、マヤの言葉で、
サバンナ(草原)の後ろという意味だそうです。長老に聞くようにと案内されました。御年
90歳の長老は、庭代わりのような森の木の下のベンチに座られていました。話をするも何も、
蚊がたくさんいたので、早々に引き揚げました。

道端にたむろしていた3人の男性に尋ねたら、この道をジョローナが通って行ったと指差され
ました。実際に見た訳ではないそうですが、話に聞いたようです。姿というより空気の流れで
感じるようなことを言っていました。そして、マヤの聖木と言われるラ・セイバの大木に案内
されました。

木の中は空洞で、4、5人は楽に入れそうです。真夜中に、木を通り過ぎる風の音を聞けば、
さぞ迫力があるものと思われました。

帰路の小型バスを見かけ手を振ったら停まってくれました。エルビィ氏でした。

コロザルタウン役場をのぞいたら、星さんならいるよと声をかけてくれました。
今日は、午後から授業があるそうです。地図を広げて、路線バスのルートを確認していたら、
タウン役場のラリさんがやってきました。

パチャカンに行ったと伝えたら、ラリさんは、パチャカン出身だそうです。デジカメの写真を
見せたら、笑いながら、この人は叔母で、この3人の男性もよく知っていると、しばし雑談と
なりました。

相変わらず狭い世界にいるようですが、肝心のジョローナを見聞した人には、会っていません。
機会があれば、是非ヒアリングしたいと思っています。



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