のどかな景色の中で途方に暮れました。
午後2時のミーティングまで時間がありました。挨拶しておきたいと思った人は、1日中、会議だそうで会え
ませんでした。昨日のパチャカン行に味を占めて、セーロス(Cerros)遺跡まで足を伸ばそうと思いました。
バスは9時に出発すると聞き、慌てて、虫よけスプレー、水、若干の食糧を調達しました。バスに乗って話を
していたら、出発は11時だそうで、すっかり当てが外れてしまいました。間もなく出発するバスもありました
が、コロザルへの戻りが15時なため成立しません。
バスではなく、緑色プレートのタクシーを薦められました。どうやらタクシーは、観光客向けと地元の人達の
足となっている乗合タクシーに分かれているようです。行先は何処でも構わないので、14時までに戻れること
を条件に乗りました。
運転席、助手席、後ろ向きに3人、向かい合わせで3人、後部座席に大人が3人、子供が1人計12人、満席でした。
行先を尋ねたらSan Victorでした。地図で確かめると、オレンジウオークとの境で、かなりの距離です。バスも
あるようですが、本数が限られているため、乗合タクシーも庶民の足となっているようです。
ジョローナ伝説を話題にしたら、コロザルのSan Pedroやシャイベ(Xaibe)などでも言い伝えがあると言われ、
見たことはないそうですが、皆さんが知っていました。
でこぼこ道を揺られ、少し眠ってしまいましたが、のどかな田園風景が広がっていました。井戸水のポンプや
テレビのアンテナなどで、コロザル周辺の生活を垣間見る思いがしました。
1人降り、2人降りて、San Victorに着いたのは11時15分でした。何か飲まないと誘われましたが、意味が分り
ませんでした。車が停まった所は、ドライバー氏の家の前で、これからランチタイムに入り、コロザルに向かう
のは1時半と言われてしまいました。
ちょっと待って、14時前にコロザルに戻ることを条件に乗ったと言ったら、30分で戻れると応えられました。
周囲には、車の気配がありません。とても歩いて戻れる距離ではありません。タクシーとはいいながら、出発
時間が村人に伝えられているようで、その時間に合わせて行動しているようです。
片道の料金2.5ベリーズドル(1.25米ドル)を支払い、姿の見えない車を待つことにしました。ハザードの車は、
トルティージャを販売していました。数人が購入していましたが、お金を払っていないので理由を尋ねたら、
クレジットだそうで、明日回収すると言っていました。
数少ない車がきましたが、そのまま行ってしまいました。コロザルへの方向だけは確認したものの、気が遠く
なるような距離です。バスがきましたが、コロザルへの戻りは15時でした。やってきたピックアップに手を
挙げたら、少し先で停まってくれました。San Narcisoへ行くそうで、そこからコロザル行のタクシーに乗れる
と荷台に乗せてもらえました。
雨水の跡が見えるでこぼこ道を、左右にかわしながら一本道を、San Narcisoまで送ってもらえました。
San Narcisoは、ノーザーンハイウエイに面していました。時計は12時半。お蔭で、今度は、十分余裕を持て
ました。やってきたタクシーは、これから昼食だそうで断られましたが、コロザルまでの料金(2ベリーズドル・
1米ドル)を確認出来ました。
乗合タクシーにも直ぐに乗れ、13時にコロザルに戻ることができました。
一時は途方に暮れましたが、親切な親子に会えたお蔭で、事無きを得ました。