会場いっぱいに、和太鼓が響きわたりました。

昨夜のブリスセンターは、まさに日本の伝統音楽の夕べとなりました。
Kenny ENDOさん、Miles ENDOさんお二人による鼓と和太鼓で始まりました。そして、横笛と
太鼓、法螺貝と太鼓、大太鼓と小太鼓、更に、うちわ太鼓などが加えられて演奏されました。

演奏には、それぞれ、邦楽囃子、江戸寿獅子、神輿太鼓、ひまわり、ミヤグチ流鏑馬、二弾
打ち?、CLARITY、月の風、SYMMETRICAL SOUNDSCAPES、十五夜、YUME NO PAHU?、SPIRIT
SOUNDSという題名が付いていました。Kenny ENDOさんは、外国籍の名取だそうで、演奏名は
英文やローマ字で紹介されていました。

和太鼓に関して直ぐに思い当たるのは、お祭り、相撲のやぐら太鼓、その昔、時代劇で見た
剣術試合の開始前や登城を促す合図、 また、忠臣蔵の陣太鼓などですが、和太鼓の演奏を、
まとまって聴いたのは初めてのような気がします。

副題に、三つ巴(Three Swirls): Mind, Body, and Spritと書かれていましたが、凛とした
姿勢から打ち出される音は、多分にそうした精神的なものを感じさせました。背中を見せての
演奏も、和太鼓ならではの演出なのかも知れません。

日本人でありながら、日本の伝統芸能に関して、ほとんど何も知らないことを、この日、
外国籍の音楽家から教えらたような気がします。どうやら、便利さと引き換えに失ってきた
のは、目に見える自然などだけではなく、日本文化そのものも含まれていたようです。

演奏に先立ち、山口特命全権大使が昨年の東日本大震災に寄せられた温かい支援に対して
謝辞を述べられました。会場には、台湾社会の皆様に支援を促された中華民国(台湾)大使館・
呉大使ご夫妻の姿もありました。

また、共演されたThe Pantempters Steel Orchestraは、今年創設20周年を迎えられていました。
和太鼓とスチール オーケストラの演奏が、どのように展開されるかと思っていましたが、素人目
にも違和感など全くありませんでした。

ベリーズにいたお蔭で、素晴らしい演奏を聴く機会に恵まれました。



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