銀行での一幕です。

水曜日ですが、どこの銀行にも長い列が出来ていました。隣の銀行には、シニア向けの窓口
があるというと、この銀行にもありますよと教えられました。

シニアとは思えない男性が、紙袋から書類を取り出しては、何やら記入していました。
一般の列に並んでいたら、もう順番になる所でした。後に続く年配女性も、聞こえよがしに、
どう見てもシニアじゃないわねぇ。

ベリーズでは、何歳からシニアと見做されるのと尋ねると、1人は60歳、別の1人は65歳と
応えてくれました。既に30分ほど待たされているけど、忍耐が肝要ですねなどと話していたら、
列を管理しているらしい男性が、先ほどまでは、誰もいなかったと、言い訳しながら話に入って
来ました。

こうして1人で長い時間かかっているのだから、今度は、一般の列が空いたら、シニアを入れて
あげればいいじゃないと話すと、後ろの女性達が、何を言いだすのという顔をして、私達は
思っていても言わないの、黙って従うの、言い争いなんかしないで、と自分の口を手で閉じる
仕草をしました。

言い争いなんかじゃないですよ、そうされたらどうですかとお願いしているんですよ、とは
言ったものの、そこまでの配慮は感じられませんでした。よかれと思ったものの、時間がかかる
ことになるなどとは、思っていなかったのかも知れません。もちろん、そのようなことなど、
誰にも分りませんが、その後を、どう捌くかまでの判断は持ち合わせていなかったようです。

ベリーズは男女同権ですし、女性が多いだけ、女性の方が強いのではないかと思っていましたので、
今日の出来事は意外でした。権威筋には、自分の意見を封じて、黙って従うなどと、シニア女性から
聞かされることになりました。もちろん、権威筋の男性の耳にも届いていますので、忍従なのか
皮肉なのか訳が分りません。

言い争いに思われたのは、声が大きかったからかも知れません。相手にどのように受け止められて
いるのかを、考慮出来るだけの冷静さも必要なようです。



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