カラコル遺跡でマヤの火の儀式が行われました。

名前を呼ばれて目が覚めたのは、午前2時半でした。案内されたAプラザでは、既に数十人が
集まっていました。Aプラザの中央には、薄い鉄板が敷かれ、マヤの人達が野菜や薪木を切り
分けられているところでした。

円形は、マヤの宇宙観を現したもののようで、東西南北の方位毎に供えられていました。
ロウソクなども丁寧に並べられ、袋に入っていたコーンなどの食べ物が全体を覆い、小さな
山のようになっていました。

火が入ると、瞬く間に燃え上がりました。蜂蜜はよく燃えると言われましが、油なども加え
られていたようです。円陣の一角で、マヤの代表者が、ここで火の儀式を行えることと、
参加された方達に謝辞を述べられていました。

東が赤、西は黒、南は黄、北は白という説明のところで、ホエザルの声が響きましたが、隣に
いたマリアさんから、ホエザルも儀式に参加していると言われました。円陣の全員が、中央の
煙を体にそそぎ鉄板の上を9回行き来しました。また、見よう見まねで、回されてきたマヤの
楽器を叩きました。マリアさん達は、何やら小声で歌っていましたが、マヤ語だそうです。

ベリーズのマヤの言葉は、ユカテックマヤが原点で、モパンマヤ、ケッチマヤに分かれていった
そうです。今は、マヤ語を話す人が少なくなったそうですが、それでも、マヤの文化と伝統は
受け継がれていると言われました。

スタンクリーク地区に、マヤセンターという地名がありますが、そこでマヤ文化が伝承、保護
されているそうです。マリアさんの姉妹がマヤセンターにいて、この儀式にも参加されている
と言われました。マヤの火の儀式は、5時頃に終了しましたが、何時、何処に出会いがあるのか
分りません。図らずも、これまで探し求めていた人に会えたことになりました。

向かい側の遺跡から、陽が登るところを見ようと思ったたら、アウエ博士がおられました。
若い米国人女性は、マヤ文化に魅せられた一人のようです。テレビ司会者のウイリアムズさんも
おられましたが、一時帰国直前に、大きな収穫がありました。



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