ベリーズ考古学・文化人類学シンポジューム 最終日

考古学に、水中での発掘という分野があるようです。ベリーズ南部のペイネクリーク国立公園
での事例紹介がありましたが、水中発掘考古学は、ベリーズの特徴となっているようです。

観光に注力された研究発表があったことが特筆されます。旅行関係者が考古学に興味を持つ
ことがあっても、考古学研究者が観光面に興味を示されることなどないと思っていましたので、
正直驚きました。

つい最近、地域の活性化に取り組まれている元青年海外協力隊員から、地方を変えるのは、
よそ者、若者、馬鹿者だと聞いたばかりでした。ベリーズ南部の現状を変えようとされている
のは、米国人であり、若い方で、馬鹿者ではなく考古学研究者でした。

これまで、遺跡を発掘すれば、埋蔵されたものが見つかるのが当たり前のように思っていました
が、遺跡を特定されても、どこから着手されるかなど、ご苦労があるようです。また、土器や
翡翠などの装飾品が見つかることの方が、稀なことを教えられたような気がします。

気が遠くなるような作業の連続のように思える考古学、文化人類学の分野に、若い方の姿が
目立っていましたので、とても頼もしく思えました。

あっという間でしたが、楽しい4日間でした。



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