ジャック・アタリ緊急インタビュー第2回「世界を襲う5つの波」

2回目のインタビューの冒頭、ジャック・アタリ氏は、人類は、21世紀、あるいは22世紀を迎えられないかも
知れない、人は、高価なものを持っていることが重要なのではなく、他人を愛する心を持つことが大切だと
話していました。



第1の波は、アメリカ支配の崩壊。
歴史上の帝国とは異なり米国が消滅する訳ではないが、唯一の国ではなくなる。米国は、インフラ整備、借金の
返済、保護主義などで、内向きになっていく。まだ20年から30年かかるが、どの国も米国にとって変わることは
出来ない。



第2の波は、多極化秩序。
10カ国から20カ国が、世界を統治する。G20(世界金融サミット)構成国など。インドネシア、トルコ、オースト
ラリア、アラブ世界の国という言葉もありました。現在は、多極化への移行期間。協調体制は、危機の後。
例え強い国になることが出来たとしても、国家は、グローバルな市場よりも弱い。しかし、いずれ失敗に終わる。



第3の波は、グローバルなルールと統治が必要になる。
強力な市場の力に立ち向かわなければならない。協力し合っても、合意することは困難。超帝国が確立する。
市場そのものが帝国となり、様々なものが2040年に始まる。全てが民営化される。エンターテイメントは、人の
目をそらすため、また、保険は、リスクから守るためにある。インターネットやナノテクノロジーといったハイ
テクが、人を監視することになる。食肉の流通、銀行の透明性、資金の流れなど、ものを監視することが不可欠。
個人を監視するという意味ではないが、監視国家にならないようにすることが肝要。



第4の波は、超紛争。
武器が開発される。海賊行為や軍事面の紛争が起きるが、これを避けなければならない。ノマド(Nomad)と呼ばれ
遊牧民族が増え、大きな役割を果たす。島国ほど、ノマドと無縁な国はない。人類の歴史は、ノマドの歴史とも
言える。常に移動していた。人類が定住し始めたのは、僅か5000年位前のこと。個人が尊重される最初の自由は、
移動の自由だった。現在は、携帯電話が多く使用されているが、携帯だと、その人が何処に住んでいるのかが
分からない。人が、ノマドとして見られ始めている。



ノマド : 世界中の何処へでも行ける人。1000万人から5000万人。
下層ノマド: 貧しく、生き延びるために移動する。30億人。
       生れ育った所に住んでいる人は、40年後55億人。
バーチャル・ノマド: テレビを見ることなどの仮想移動?
超帝国のガバナンスは、誰にも分からなくなる。



第5の波は、超民主主義。
それまでとは別の統治方法や、超紛争に代わるものとして、利他主義がある。2060年頃には、人は、他人を援助
することで、自分が幸せになることに気付く。トランス・ヒューマンという言葉で、例えば、自分が病気になら
ないためには、病気をなくしていかなければならない。世界がサービス業化されていく?



真の賢さは、他人を愛する心。価値観が変化。博愛精神(チームスピリットこそ大切、団結心を持つことが、
自分達の利益になる。) 教育で可能。



ジャック・アタリ氏は、アフリカで、低所得者層を対象に、自立支援のために、プラネット・ファイナンス
いう融資を実践していました。マイクロファイナンスと呼ばれ、お金を貸すことが第1で、利潤を得ることが
目的ではないと位置づけられ、貧困問題への大切な手段となっていました。セネガル(国民1人当たり1日2ドル、
失業率40%)のNPOでは、無担保融資を5000人に実施していることが示され、具体例が紹介されていました。



博愛主義とは、1人でいるより、一緒にいた方が良いと考えることで、超民主主義の1部である。
ビル・ゲイツマザー・テレサの名前が挙げられていました。また、欧州で通貨をユーロに統一できたことから、
世界でも単一通貨が実現可能なことを、インタビューで応えていました。



5つの波は、順番にやってくる訳ではなく、重なってくることもあると前置きしていました。最後の10分位を
見ることが出来ませんでしたが、このインタビュー番組を見ていて、このブログの管理人でもある親友Dr.KENの
ブログ(Dr.KENのゆったりECOな保険ライフ)に書かれていた言葉を思い出しました。



曰く、奪い合えば足りないが、分かち合えば足りる。






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